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単体でもすごいのに、連鎖するともっとすごかった。透明でキュルキュルした神秘の生物、サルパの謎に迫る

カラパイア

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 カラパイアに登場するのは2度目となる(関連記事)、水中の神秘、尾索動物のサルパは海の中を浮遊する生き物の仲間だ。透明なゼラチン質に包まれたその体はキュルっとしていてみずみずしく興味をそそる生き物なのだが、有性世代になると、連なりあいながら巨大なコロニーをつくる。

 1個でもすごいのに、合体しちゃったら更にパワーアップって感じで目を見張るものがある。

 こちらは単体のサルパ
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 サルパは世界で一番成長が早い多細胞生物だ。彼らの一部の種は1時間で全長の10パーセントも大きくなることがあるという。筋肉の力によって海中を進み、体から水を押し出しながら泳いだり、エサである植物性のプランクトンを体内に取り込んでいる。

 カナダのオーバートン、ジョンズ・コーブではサルパの群れがビーチを埋め尽くしている時があるという。 カナダの漁業海洋省の科学者たちによると、サルパは冷たい水よりも暖かい水中の方が早く成長するという。繁殖するための重要な条件は、水温よりも食糧ということで、エサとなる植物性プランクトンが大量に発生すると、それに付随してサルパも大量発生するようだ。

 連鎖してコロニーを形成しているサルパ
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 サルパの一生は複雑で、有性世代と無性世代を繰り返しながら生きている。有性世代のときは連鎖して泳ぎ、卵を産む。 反対に卵から生まれた無性世代のときは、一人で静かに漂っている。 やがてその無性世代は有性のクローンを生み出し、連鎖するという。

 適した環境下ならその繁殖力はとても強く、あっという間に大量のクローン群ができるそうだ。1匹のサルパは10センチ程度だが、クローン化し連なると時には数メートルにもなるという。 2014年には、大西洋の北西沖で複数のサルパの大量集団が発見されたそうだ。カナダの北西大西洋では、秋になると頻繁に局部的なサルパの群が観測されてた。特に水温の高いところでは発生率も高かったという。

  サルパは時々大量発生して漁網を目詰まりさせるので、漁師にとってはやっかい者だが、サバやカワハギなどの我々の食卓に上がる魚や、マンボウ、ウミガメなどにとっては大切な餌の一つであり、海の生態系をしっかり支える生き物なのだ。

 でもってサルパ自体、食べたらおいしいのかどうかはちょっとよくわからない。知っている人がいたら教えてほしいんだ。

 連鎖して海を漂うサルパ

Salp chains @ Panagsama Moalboal

こちらはニュージーランドで大量発生した時のもの

Diving with incredible Salp bloom in New Zealand

via:hantsjournal・原文翻訳:melondeau


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