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昔は普通に存在していた危険な10の遊具

カラパイア

本当にあった昔の危険な10の遊具
photo by iStock

 20世紀初頭の公園や学校の校庭には、重力や物理学の普遍的な法則に逆らうような遊具が設置されていて、脳震盪や打撲が多発する命がけのアドベンチャーと化していた。

 どんな遊具であっても遊び方次第では危険なものになるのだが、現在は安全重視となっており、昔ほどヤバい遊具は見当たらない。

 ブランコをこいでいる人がいることに気が付かず、何も考えずその前を突っ走ったら、おでこにブランコが当たり出血した私はまた別の意味でヤバいわけだが、ここでは、アメリカで実際に出回っていた危険な10の遊具を見ていこう。

1. バレル・オブ・ファン


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image by:Archive.org // Public Domain

 1922年ごろのこの遊具は、コンクリートの上に固定された水平に渡したバーに鉄製の樽が横向きについているもの。

 子どもたちは、重さ63キロのこの樽の上から飛び降りたり、樽に抱きついて自分の体ごと回転させたりして遊ぶ。冒険心旺盛な子は、丸太ころがしよろしく樽の上に立ち上がってみたりする。

 樽は回転するようになっているので、バランスをうまくとれないと、当然のことながら遠くへ放り出され、かっこよく着地を決めるのは難しい。

 稀なことだが、この手のバランス遊具は現在も存在している。だが、たいていは柔らかな木片チップを敷き詰めた上の地面からそれほど高くないところに設置されている。

 乗り手が頭から真っ逆さまに落ちることがないように、親切にもつかまる取っ手がついている。


2. 丸太ブランコ


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image by:archive.org // Public Domain

 エヴァーウェア社が考案したこの遊具は、一見シーソーに似ている。シーソーと違うのは、前後に水平に動くので、近くにいる不用心な人にぶつかってしまうという危険性があった。

 この丸太ブランコの画像を見ると、14人もの子どもたちがブランコの梁に負荷をかけているのがわかる。サーフボードに乗る要領で、揺れて不安定な板の上に立ち上がっている子どもいる。

 こうした丸太タイプのブランコは、1970年代初期までさまざまな形式のものがあったが、今日では複数で乗るブランコは、荷重で負担が大きくなることと、落ちた衝撃で致命的なケガをする危険があるため、使用されてなくなっている。


3. 回旋塔


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image by:archive.org // Public Domain

 柱の上にある紡ぎ車のような仕掛けにつけられた複数のロープにつかまって、柱のまわりをぐるぐる走り回り、宙に飛び上がったり回転したりして遊ぶ。

 全員の呼吸が合えば、とてもおもしろいが、わざとなのか、力の配分不足のせいか、かなりの割合で衝突が起こる。危険であることから、米国消費者製品安全委員会が”推奨しない遊具”に指定している。


4. レーサースライド


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image by:archive.org // Public Domain

 ジャングルジムやシーソーは両方とも、アメリカのほとんどの遊び場から姿を消そうとしている。医師や親たちからあまりに危険だと見られているからだ。

 だが昔は、遊び場の経営者は、このふたつの遊具をひとつに合体させたものを開発していた。「これで遊べば、あらゆるスタント行為が体験できます」と1929年のカタログでうたっている。

 従来のシーソーのように、自分が地面にたたきつけられないように、一緒に遊ぶ相手を完全に信用しなくてはいけないし、ひとりで遊ぶときは、梯子の重心で移り変わる重力の急激な変化に耐えなくてはならなった。


5. 高い金属製の滑り台


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image by:archive.org // Public Domain

 今日の遊び場には起伏に富んだプラスチック製の滑り台が見られるが、昔からこうだったわけではない。

 1990年代後半、子どもたちは高さが9メートルもある金属製の滑り台の上に登って、よりスピードが出るのを楽しんだ。言うまでもなく、速度が出たら出たで、太陽で熱くなった金属部分で火傷をするはめになる。

 しかし、問題なのは火傷ではなく、くらくらしながら高みに登ることだった。1978年、シカゴでひとりの少年が、高さ3.6メートルの滑り台のてっぺんについている手すりをすり抜けて落下し、大怪我をした。

 両親は、公園と滑り台を作った製造業者を訴えて、こんな遊具はただちに撤去するようけしかけた。こうした訴訟をきっかけに、安全性に関する規制が整備され、高さのある金属製の滑り台のほとんどが姿を消すことになった。


6. 運動器具


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image by:archive.org // Public Domain

 ナラガンセット社の1922年の運動器具は、子どもたちに4メートル以上の高みに登ることを推奨している。

 もし、アイザック・ニュートンがそこにいて、ささっと重力計算をしたら、この器具の上から落ちた子どもが下の地面にぶつかるスピードは時速32キロになることを発見していただろう。

 Journal of Accident Analysis and Prevention誌の記事では、子供が1.5メートル以上の高さから落ちた場合、怪我をする確率は2倍になるとしている。

 今日の医療関係者は、こうした遊具のてっぺんから落ちることを「重大な落下」に分類している。


7. 危険なメリーゴーラウンド


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image by:archive.org // Public Domain

 金属製のメリーゴーラウンドが登場する前は、エヴァーウェア社の木製のものだった。重さ680キロ、オーク材で作られたのこの遊具は移動が可能で、耐荷重は子ども40人、重量5トンとされていたが、壊れてこっぱみじんになってしまう危険性もあった。

 この昔懐かしいメリーゴーラウンドは、地面に近いところに低めに作られたプラットフォームの上に高いデッキという作りで、小さな指をはさんでしまいそうなスロットがあり、明らかに安全な遊具ではなかった。

 木製から金属製やプラスチック製に変わったことで、壊れてしまうことはなくなったが、1995年に、消費者製品安全委員会が80年代に起こった104人の子どもの怪我は、マクドナルドに設置されていたメリーゴーラウンドのせいだとしたため、マクドナルドは500万ドルかけて子どもの安全措置を講じるはめになり、多くのメリーゴーラウンドがスクラップになった。


8. ピラミッド型ジャングルジム


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image by:archive.org // Public Domain

 遊び場には高さのあるジャングルジムはつきものだが、弁護士と規制者がこうした従来型のジャングルジムを抹殺したといってもいい。

 実質的な追放が始まったのは1988年のこと。ワシントンDCの少年がジャングルジムの上から落ちて、重傷を負った。このおかげで少年の家族は、1500万ドルを獲得した。

 General Playgrond Equipment社の”消防署長”ピラミッド型ジャングルジムは、訴訟問題としてさかんにとりあげられる前からのもので、1940年には、最高のアトラクションだと考えられていた。

 ”消防署長(Fire Chief)”という名前の由来は、このジャングルジムの中心にポールがあり、消防士が出動するときに使うポールのように、ちびっ子たちが4.5メートルの高さから滑り降りることができるためだ。

 同社の製品カタログには、「1ドルで最大の遊び場になる」とあり、一番高いものは178ドルと紹介されている。


9. オーシャン・ウェイブ


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image by:archive.org // Public Domain

 この遊具の魅力は、船酔いを起こしそうなほど揺れ動く、波のような動きだ。1940年にはGeneral Playground Equipment社によって195ドルで提供されていて、人気があった。

 その形から、当初は魔女の帽子と呼ばれていた。子どもが40人まで乗ることができ、回転しながら、振り子のように行ったり来たりする。

 座っていれば安全だが、大人が見ていないと立ち上がって乗ることが多かった。回転や揺れがエスカレートしていくと、落下したり、中央ポールに足をぶつけたりすることが多くなった。この遊具は1980年代までは見ることができた。


10. ダイビング用ブランコ


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image by:archive.org // Public Domain

 プールや湖畔やビーチに設置して、勢いをつけて水中にダイブするための画期的な遊具。この遊具を”安全な”ブランコと呼ぶのは、ちょっと無理があるかもしれない。

 1930年のカタログによると、乗り手は足元にペダルがついたブランコをこいで勢いがついてきたら放し、弧を描くようにして、前方の水の中に飛び込む。

 が、これはあくまで理想形。飛び出す勇気がない子は、なかなか飛び込めずにずっとブランコに乗りっぱなしになる可能性がある。

References:10 Pieces of Playground Equipment That Nearly Killed Your Grandparents | Mental Floss/ written by konohazuku / edited by parumo

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