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井ノ原快彦と道枝駿佑が、まるで“本物の親子”のように自然体な演技ができた理由

キネマ旬報WEB

井ノ原快彦と道枝駿佑が、まるで“本物の親子”のように自然体な演技ができた理由

音楽ユニット「TOKYO No.1 SOUL SET」の渡辺俊美が、息子との日々を綴ったエッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』を、井ノ原快彦となにわ男子/関西ジャニーズJr.の道枝駿佑の初共演で映画化した『461個のおべんとう』。そのBlu-ray&DVDが5月19日(水)に発売。豪華版に収録された見どころ満載のメイキングやオーディオコメンタリーについても紹介する。

毎日のお弁当は父から子へのメッセージ

妻と離婚し、息子の虹輝(道枝)と2人で暮らしてきたミュージシャンの一樹(井ノ原)は、高校受験に失敗した息子に罪悪感を抱いていた。しかし、浪人して高校に進学することを決意した虹輝は「3年間休まず高校に通う」こと、一樹は「3年間毎日おべんとうを作る」ことを約束。本作は、そんな約束を交わした父と息子の3年間を中心に描いた心温まる物語だ。

監督を務めたのは、『キセキ—あの日のソビト—』の兼重淳。音楽は原作者の渡辺俊美自らが手掛け、映画に彩りと奥行きをもたらしている。

子供のために親がおべんとうを作る。年頃の子供がいる親にとっては別に珍しい光景ではないかもしれない。しかし、本作に登場する一樹がすごいのは、➀調理の時間は40分以内 ➁1食にかける値段は300円以内 ➂おかずは材料から作る(つまり、冷凍食品は使わない)という3ヶ条を自分に課していることだ。もちろん、見た目にも十分気を配る。ちなみに筆者も子供におべんとうを作る親のひとりだが、たまに作るだけでもかなり疲れる。ましてや、一樹の3ヶ条は到底守れそうもない。でも、そんな親は意外と多いのではないだろうか?

ケンカをしたって嫌いになったって、いつだってお腹は減る。言葉にできない想いとこだわりが詰まったおべんとうに込められた父から息子へのたっぷりの愛情。それは、形は違えどもどんな親子の間にもあるはずの愛情ときっと変わらないだろう。人と距離を取らざるを得ない今だからこそ身に染みる、家族や友人とのつながり、日常の些細な幸せや絆をぜひ本作で味わってみてほしい。

井ノ原&道枝がまるで本物の親子のように自然体な演技ができた理由

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特典ディスクには約1時間に及ぶメイキング映像が収録され、役者たちの作品に懸ける想いや意外な舞台裏を知ることができる。

徹夜明けの日も、ライブの翌日も、一樹は一日も休むことなく弁当を作り続ける。とはいえ、息子は思春期真っただ中の15歳。「父親の自己満足なのでは?」「別に無理しなくてもいいのに」。色々な思いが頭の中を駆け巡り、父と衝突することも多い。

この近いようで遠い、でも近い、絶妙な距離感の親子を、井ノ原と道枝が抜群のコンビネーションで演じている。実生活では事務所の先輩と後輩であり、27も歳が離れている2人だが、「親子の役だから“タメ口”でいいよ」と井ノ原からクランクイン前に言われ驚いたと語る道枝。ほとんどの出演者たちが「穏やかな現場」だと口を揃える兼重組のゆったりとした雰囲気も、本物の親子のように自然体な2人の演技に一役買っているのだろう。

また、一樹が所属し、20年間活動しているバンド「Ten 4 The Suns」のライブシーンの裏側も。撮影の合間に井ノ原をはじめ、KREVAややついいちろうらメンバーが、絶妙なMCでエキストラのお客さんを盛り上げる息の合った姿は、「実質3日しか活動(撮影)していない」(やつい談)というのがにわかには信じられないほどナチュラル。井ノ原とKREVAという本物のミュージシャンが演じるからこその臨場感と迫力のあるライブシーンは必見だ。

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