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子供の心を育てる一端を担う司書教諭。必要な2種類の資格と実務の現状の課題

ホンシェルジュ

そのため、司書教諭とした働くためには、教員免許状と司書教諭資格の両方を取得し、教員採用試験に合格し、学校に配属される必要があります。

司書教諭資格を取得するには

教員養成課程のある大学では、司書教諭資格を取得できる講義を開講している場合もあるので、単位を取得すれば卒業時に教員免許状と司書教諭資格を同時に取得することも可能です。

大学を卒業後に司書教諭資格を取得するには、文部科学省から委託を受けた大学などで司書教諭講習を受講することによって資格を取得できます。

2つの資格が必要になり、教員採用試験に合格しなければならないというハードルがありますが、他の仕事をしている方も教師になり、学校図書館の担当に任命されれば転職も可能です。

司書教諭の年収事情

先述したように、司書教諭は教員として学校に採用された方のなかで、司書教諭の資格を取得している方が兼任してその業務をおこないます。そのため年収は、教員としての給料が支払われます。

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年収は学歴によっても変わりますし、勤め先が小学校・中学校・高等学校なのかによっても差があるので一概にはいえません。

たとえば、「賃金構造基本統計調査の職種別賃金額」によれば、高等学校の教員の月額・特別給与額は以下のようになっています。この数字は年収を考える際の参考になるでしょう。

平成25年度:約42万円(月額)/約166万円(特別給与額)平成26年度:約43万円(月額)/約182万円(特別給与額)平成27年度:約41万円(月額)/約161万円(特別給与額)

参照:賃金構造基本統計調査の職種別賃金額

高等学校で採用され、司書教諭として任命された場合の年収は約600万円程度が目安となります。

司書教諭のほとんどが兼任であることの問題

1997年に学校図書館法が改正されたことにより、12学級(学級数のこと)以上の公立学校の9割以上に司書教諭が配置されています。しかし、ほとんどの学校では司書教諭は資格保有者が兼任している状態です。

問題は、司書教諭を兼任している教員が受け持つ授業数の軽減が講じられていないことです。そのため多くの司書教諭は、司書教諭の仕事にあてられる時間が少なく、業務を十分におこなえていない現状があります。また他の教員職から理解を得られていないことも問題とされています。

これらの問題の解決策として、授業数の軽減、他の教員職からの理解の促進、学校図書のフルタイム化・常駐化があげられていますが、まだまだ解決の目処は立っていません。

今後の学校教育では、人文科学、心理学、哲学など、心や自由な想像力を育成するカリキュラムを組むことが重要とされています。そのなかで、子供が本に触れる場所を整え、快適な読書環境を整備する司書教諭ならびに学校図書の活動は欠かせないものとなるでしょう。

兼任であるがゆえの問題は、今すぐにとはいかずとも現実的な手順を踏んでしだいに改善に向かうのではないかと考えられています。

参照:兼任司書教諭における職務実施の現状と課題

司書教諭に向いている人の特徴

司書教諭は、図書館司書・司書補や学校司書と同じように本を扱う仕事です。日ごろから本が好きで、さまざまな本を読みたい、いろいろな知識を吸収したいという知的好奇心がある方が向いています。

司書教諭自身がが本好きで知識を付けようとしていると、子どもに合った本を紹介できたり、より充実した読書指導ができたりするでしょう。

司書教諭は教師としての顔も持っているので、教育への熱意や子どもへの愛情も欠かせません。授業や学校生活で子どもと熱意や思いやりを持って関わり、子どもの成長を助ける存在となる必要があります。

学校図書館について詳しく知りたいときにおすすめの本

学校図書館スタートガイド: サンカクくんと問題解決! 学校司書・司書教諭・図書館担当者のための
著者学校図書館スタートガイド編集委員会 出版日2015-04-15

司書教諭として働くためには、働き場所である学校図書館について知ることも大切です。こちらの1冊では、サンカクくんというキャラクターが学校図書館の運営について詳しく解説してくれます。

司書教諭になるためにどこから手を付けていいか分からずにいた方が参考になったという口コミも多くあり、学校図書館の入門書としてぜひ活用したい本です。小さな悩みからあるあるまで具体的な悩みが載っていますので、学校図書館を知りたいときから実際になってから疑問を解決するときまで、幅広く活用してみましょう。

司書教諭の仕事を知りたいときにおすすめの本

司書教諭の実務マニュアル シオヤ先生の仕事術
著者塩谷 京子 出版日

司書教諭の実務について、実際に小学校で司書教諭を経験してきた筆者が解説しています。司書教諭の仕事の全体像や基礎知識、1年間の仕事の流れ、学校図書館の運営方法などを網羅してあるのが嬉しいポイントです。

司書教諭の実務だけでなく、学校図書館運営の実例や各種資料なども掲載されているので、司書教諭について知ることはもちろん、司書教諭になってからも役立つ1冊です。

実践的な知識を学びたいときにおすすめの本

学習指導と学校図書館 (学校図書館学)
著者[“大平 睦美”, “大串 夏身”, “大平 睦美”] 出版日

司書教諭には、学校図書館で図書の提供をおこなうというだけでなく、近年さらに教育的な役割も求められています。本書では、最新の学校図書館の現状や教科学習・教科指導と学校図書館の位置づけ、司書教諭の役割などを詳しく解説しています。

第7章では司書教諭の役割、第8章では学校図書館活用教育、第9章では学校図書館メディアの管理などが、各章で実例や図を用いて解説されており、司書教諭について詳しく理解できるでしょう。現在の司書教諭について知りたいときにぴったりの本となっています。

司書教諭は、学校図書館で図書の貸出・返却や管理などをおこないながら、教師として授業や学級経営、生活指導などをおこなう職業です。

司書教諭になるためには、教員免許状と司書教諭資格を取得し、教員として学校に採用された後、学校図書館の担当に任命される必要があります。図書館と教育の両方に関わる仕事であり、本や子どもへの愛情、教育に対する熱意などが欠かせません。

司書教諭について詳しく理解し、興味のある方はぜひ目指してみてくださいね。

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更新日:2021年5月14日

提供元:ホンシェルジュ

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