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【ステイホームは本を読む】「コミュ障」かもと思ったら!? コミュニケーション力はみなゼロから始まる(尾藤克之)

J-CAST会社ウォッチ

近年、「コミュ障」という言葉をよく耳にします。コミュニケーション障害のことを意味し、いくつかのケースが挙げられています。

他人と適切な関係を構築できなかったり、雑談に苦痛を感じたり、場の空気を読めない言動をしてしまうことなどが特徴と言われています。広い意味では「人見知り」も「コミュ障」に入ります。

「極アウトプット: 『伝える力』で人生が決まる」(樺沢紫苑著)小学館

8割の人が「話すのが苦手」という事実

本を読む、学校の授業をうけるなどはすべて「インプット」。そのインプットを出力することを「アウトプット」と言います。著者の樺沢紫苑さんはアウトプットについて、次のように説明します。

「アウトプットが大切だという話をすると、多くの人が『私は会話が苦手で…』とか『人前でうまく話せません』などといった不安を口にします。特に、若い人たちからは、『クラスメートと会うと緊張する』『人に嫌われないか心配』など、コミュニケーションに対する深刻な悩みを聞くことも少なくありません。でも、それほど心配することはありません」

さらに樺沢さんは、

「みなさんがコミュニケーションに苦手意識を持つのは当然だからです。セミナーや講演の際によく『人前で話すのが苦手な人はいますか?』と聞いてみるのですが、手を挙げる人がほとんどです。8割から9割は手を挙げます。反対に、『人前で話すのが得意な人は?』と聞いて、手を挙げる人はほとんどいません。いてもせいぜい1割です」

と、説明します。

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これは、大人であっても8割以上の人がコミュニケーションに苦手意識を持っていることを意味します。だから必要以上に心配することはありません。

「考えてみれば、人間というのはもともと人見知りです。赤ん坊として生まれたときは誰とも接触したことがない状態です。そこで『おぎゃあ』と泣くことで、お母さんが抱っこして『よしよし』をしてくれて、まずこの世界で初めて『他の人』とのコミュニケーションが始まります。そして、祖父母や親戚というように、徐々に触れ合う人が増えていきます」
「さらに言葉を覚えていき、いろいろな人と話すことによって、少しずつコミュニケーション力が鍛えられていきます。つまり、人間はみな、最初はコミュニケーションカが『ゼロ』なのです。親や親戚、兄弟と遊んだりしているうちに、コミュニケーションの量が増えていきます。幼馴染や公園で会ったお友だちと遊ぶことを通してコミュニケーションを上達させていきます」

樺沢さんは、他の人と接する時間が多いほど、コミュニケーションは上達しやすくなると解説します。人と話すのが苦手という人は、得意な人に比べて、子どもの頃のコミュニケーションの量が単純に少ない場合が多いのです。

では、どうすれば鍛えられるのか!?

樺沢さんは、ただ「こなした数」の問題だから、これから挽回していけばいいと主張します。

「話すのが得意か苦手かは単に経験値の違いでしかないのだから、苦手だという人はコミュニケーションの総量を増やせばいい、ただそれだけです。中学生や高校生くらいでしたら、十分間に合います。いや、大人でも間に合うのですが、10代であれば、まだ他の人とそれほど大きな差はついていないので、簡単に挽回できます」

と、樺沢さん。

「友だちとうまく話せないとか緊張しやすいと感じる人は、単に経験値が足りないだけ。苦手だと思うなら『話す』『書く』『行動する』の経験を増やしていけばいい。ただ、それだけのことです。そもそも、自分の思っていることを言葉で表現するのは、意外と難しいことです。それを今まできちんと練習してこなかったのですから、うまくいかなくて当然です」

本書は、樺沢さんが初めて子ども世代向けに綴った一冊です。人前で話すのが苦手な人、読書感想文がまとめられない人、自分の思いをなかなか相手に伝えられない人も、コツを掴めば、周囲の評価が急上昇。人生が変わります。この機会に練習を始めましょう。(尾藤克之)

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