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四国大会決勝で勝利も…明徳義塾が「手の内」を見せる夏、森木大智擁する高知はライバルに勝ち甲子園に行けるか?

週刊ベースボールONLINE

森木にとって最後のチャンスの夏



高知高は四国大会決勝でライバル・明徳義塾高を下して優勝(6対2)。エース・森木大智は七番・左翼で先発し、4回裏に3ラン(写真)を放つなど2安打4打点。9回表無死満塁から救援し1失点も、後続を抑えている

 あくまで勝負は夏、である。しかし、相手に嫌な印象を植えつけておきたい思いもある。

 高知高は四国大会決勝(5月1日)で同県のライバル・明徳義塾を下して5年ぶり11度目の優勝を飾った。2004年に各県代表2校制(03年までは各県代表1校制)となって以降、同県勢の決勝は初だった。

 投打のヒーローとなったのは高知高の152キロ右腕・森木大智(3年)だ。この試合、森木は七番・左翼で先発。高知高は4回裏にスクイズで1点を先制した後、一死一、二塁から森木が左越え3ラン。6回裏に1点を追加すると、8回裏には森木の適時打で決定的な6点目を挙げている。

 6対1で9回表の守りを迎えたが、5回途中からリリーフした2番手の高橋克弥が、連続四球と左前打で無死満塁。このピンチで、森木がリリーフする。二ゴロの間に1失点も、後続2人を抑えている。打者3人に、こん身の8球。150キロ超のストレートでねじ伏せた。

 森木は高知中時代に軟式球で150キロを計測し「スーパー中学生」として、脚光を浴びた。しかし、高知高では甲子園の土を踏めず、チャンスは最後の夏を残すのみとなった。

 森木が乗り越えなければならない難敵は、明徳義塾高である。昨秋の県大会決勝。森木と明徳義塾高の左腕・代木大和(3年)との投げ合いは、延長12回で決着がつかず、日没コールド(1対1)となった。森木は170球、代木は193球と互いに譲らなかった。中1日の決勝で、森木は登板回避。先発した代木は106球を投げ、完封(6対0)している。

 昨秋の四国大会を制した明徳義塾高は、今春のセンバツに出場。同大会出場校は、春の高知県大会には出場しない。「王者」が不在の中で、高知高が県制覇を遂げた。そして、四国大会を前にして県順位決定戦(チャレンジマッチ)が4月11日に行われた。高知高は延長13回タイブレークの末に惜敗(1対2)。7回途中から救援した森木は敗戦投手となった一方で、代木の登板はなかった(代打出場)。

 明徳義塾高は「手の内」を見せていない。代木は四国大会決勝でもマウンドに上がらず、9回に代打出場(四球)だった。藤井高との1回戦では先発して7回4失点(チームは7回コールド勝利)で勝利投手。新田高との準決勝では「四番・一塁」で先発出場している。結果的に明徳義塾高・馬淵史郎監督は、決勝で「エース温存」の選択肢を取った。あくまでも「照準は夏」という考えにほかならない。

 正攻法の戦いを挑んだ高知高と、対照的に相手の動きを見ながら試合を進めた明徳義塾高。夏には、どのような結末が待っているのか。両校とも順当に勝ち上がれば、甲子園をかけた決勝で激突することが予想される。代木と森木の「2021夏・最終章」から目が離せない。

写真=山田次郎

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