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横浜オールド中華探訪29|味もかたちも横浜遺産!バンメン食べ歩き

80C[ハオチー]

横浜で中華麺をいただくとしたら、真っ先に思いつくのが、もやしあんかけそばのサンマーメン(生碼麺)。そしてもうひとつ、それより知名度は劣るのですが、横浜ならではのあんかけ麺料理があります。

その名前はバンメン前回の巻揚もそうですが、これもまた歴史を受け継ぐ店でしか提供されなくなっている絶滅危惧種です。

しかし、バンメンとはいったい何なのでしょうか? 横浜の中華の歴史を語る上で外せないメニューながら、ネットやテレビではよく「謎の麺」と紹介されています。そこで横浜の老舗に尋ねてみると以下のように返ってきました。

「私の理解ではバンメンは‟拌麺”で汁なし和え麺です」(伊勢佐木町「龍鳳」)
「昔のメニューにありましたし、今でも作れます。宴会メニューをバンの難しい字”辦”で書いたことがありますね」(横浜中華街「大珍楼」)
「昔はうちでも出していました。美味しいですよ」(蒔田「廣東楼」)

やはりこれだけでは謎です。そこで実際に食べ歩いて味を確認しつつ、①横浜で提供している店のメニュー ②海外の資料 ③料理写真から共通点を探ることに。

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そこから現時点でいえることは、横浜で主流のバンメンは〈ゆであげ麺に少しとろみのついた餡をかけるか、濃い目かつ少な目のスープに麺を入れたものがバンメンに相当している〉ということです。

定義、発祥、漢字表記など謎の多いメニューではありますが、考察は後述するとして、まずは筆者のお気に入りのバンメンをご紹介しましょう。

広州の老舗を彷彿とさせる自家製細麺が唯一無二「ウミガメ食堂」

キレイに整っていて活気のある店内。ガンガンとスープを炊く大きな寸胴。鶏の香りが立ち上るスープ。箸で手繰ればわかる、特徴的な細麺。ひと口食べれば飾り切りされた人参がちらりと顔を出し、ふた口と食べ進めれば「来てよかった」と思える店。それが「ウミガメ食堂」です。

ウミガメ食堂のバンメン。

特筆すべきは自家製の細麺。奥の製麺スペースで、店主のお父様が麺を打つ姿が見えることもあるこの麵は、他店とはひと味もふた味も違うコシと香り。細麺なのに、熱々のスープで簡単に伸びないのが不思議です。おかげで熱々のスープに入った盛りのよい麺を、急がずにじっくり味わうことができます。

ウミガメ食堂のバンメン。横浜の中華料理店の標準的な中華麺よりかなり細めで、唯一無二の細麺。

この細麺について、筆者と友人は「広州西関の路地裏にある老舗『呉財記』で食べた麺を思い出すね」とよく話します。日本では珍しい極細、歯ごたえの食感がそっくりです。

店の立地は横浜市内といってもニュータウンのセンター南駅が最寄り。横浜市営地下鉄ブルーラインでアクセスするため、近隣の方以外は少し行きにくいのですが、伝統的な味わいで、現代人の舌も満足させるこの店。わざわざ訪れて損はありません。

あんかけのやさしさと懐かしさ「神奈川 翠香園」

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