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アーチェリー・上山友裕が考える東京パラリンピックとそれ以降

パラサポWEB

「会場を満員に」という目標も、現時点ではどうなるかわかりません。ただ、観客数を半分にするなら、その半分がすべて埋まればいいし、ゼロならできるだけ多くの人にオンラインやテレビで観戦してほしい。その時の状況での「満員」を目指すことに変わりはありません。

コロナ禍でファン層の拡大にも苦労していると明かす。

上山 SNSはこまめに発信することが大切ですが、だからといって、なんでもいいわけではありません。僕たち選手が発信できる大きなニュースといえば、国内外での大会の結果ですし、選手ですから試合で目立つのが一番だとも思うのですが、コロナ禍で2020年2月以降、試合自体が無くなってしまい、ファンにお届けできる情報が少なくなってしまいました。そのせいもあって、せっかく獲得したフォロワーさんが減ったりもしたので、とくに去年はこの状況下で何をどう発信していこうかということが課題でした。

今は面白いことがあったら、とりあえず書いてみるようにしているのですが、大阪人なのでオチがない話はイヤなんです(笑)。いい話でオチもあって、というのは正直レアなのですが、ないわけではない。なので、常にアンテナを張って、ちょっとでもよさそうなネタに出会えたら逃さないぞという心構えでいます。

自粛期間中だったからこそ、チャレンジしてみたこともあります。その一つが、ファンとのオンライン飲み会です。もともと一方的に発信するより、もっと交流したいなと思っていましたし、どんな方が応援してくれているのかも知りたかった。さらに、オンライン飲み会は、僕が発祥ちゃうかっていうぐらい早い時期からそれこそ毎日のように開催していたので、コツもわかっていましたから。

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僕が体得したオンライン飲み会のポイントは、参加者は僕以外で4人までに絞るということ。それなら、誰が話しているかわからなくなることもないですし、話に入れなくてつまらない思いをする人もなく、みんなで盛り上がれます。実際にやってみたら、僕が話を振らなくても、ファンの方同士で話題を振り合って盛り上がって。リアルの飲み会みたいで、楽しかったです。参加してくれた4人中2人はパラフェスでの僕のトークやパフォーマンスをきっかけに応援してくれるようになったとのことだったのですが、具体的に僕のどこを気に入ってくれているのかまでは、さすがに恥ずかしくて聞けませんでした(笑)。

シャワーを浴びているときに思いついたというファンとのオンライン飲み会。情報発信やファンとの交流に積極的なのも上山の魅力

パラスポーツだからできることで、ファンを増やしたい

今は東京パラリンピックに向けて全力投球だが、大会後にやりたいことがあるという。

上山 東京パラリンピックは、パラスポーツを知ってもらう機会としては、今後二度と訪れないのではというほど貴重なチャンスだと思っています。このチャンスを生かし、次のパリ大会に向けてパラスポーツ界をもっと盛り上げていきたい。同じ思いを共有するパラ卓球の岩渕幸洋選手やパラ陸上の佐藤友祈選手と一緒に、パラ競技だからこそできることがないか、知恵を出し合っている最中です。

僕としてはやはり、有名な選手を作るところから始めたい。それは競技成績が優秀というだけではなく、なんだか面白いヤツということでもいいと思うんです。現時点で僕の友人の中でYouTubeチャンネルを持っているのは岩渕選手だけなので、岩渕選手の力も借りながら、ゆくゆくは僕もYouTubeチャンネルを開設して、アイデアを形にしていきたいと思っています。

もちろん、アーチェリーももっと広めていきたい。僕のツイッターのフォロワー数は現在約3500なのですが、これは健常とパラを合わせた国内の全アーチェリー選手の中でトップです。もっとアーチェリー界全体を盛り上げたいとがんばっている方たちからもお声がけいただいているので、そちらでもぜひ力になれればと思っています。

競技では、国内最高峰の大会である全日本ターゲットアーチェリー選手権への出場を目指します。僕が出場できれば男性のパラ選手としては45年ぶりに、決勝トーナメントに進出できれば史上初となります。健常のトップ選手たちは、練習で1日500~600本射つなど、ものすごく努力をしていて、比べるのも申し訳ないぐらい実力差がありますが、決勝トーナメントでは一発逆転の可能性がある。試合ではめったに緊張しない僕としては、決勝トーナメントに進めれば、面白い戦いができるのではないかと思っています。

”緊張しない“強みで実力を発揮し、東京後は「全日本ターゲットアーチェリー選手権」での活躍も誓う

東京パラリンピックでは、重定知佳とのペアでミックス戦にも出場する。「お互いに波長が合う」というだけに国際舞台で目覚ましい成績を上げており、本番でも金メダルが十分に期待できる。リカーブ男子とミックス戦の二つで、表彰台の真ん中に上がれるか。「うえやま劇場」と「うえしげ劇場」の結末をぜひ見届けたい。

text by TEAM A
photo by Haruo Wanibe

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