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イチロー選手のようにバッティングセンターで技術を上げるには?/元ソフトバンク・柴原洋に聞く

週刊ベースボールONLINE

読者からの質問にプロフェッショナルが答える「ベースボールゼミナール」。今回は打撃編。回答者は現役時代に巧打の選手として活躍した、元ソフトバンクの柴原洋氏だ。

Q.小学6年生です。イチロー選手は小学生のころ、毎日バッティングセンターに通っていたと聞きました。僕もバッティングセンターで練習したいのですが、技術を上げるためには速い球と遅い球、どちらを打ったほうが良いのでしょうか。普段は100キロの打席に入っています。また、バッティングセンターで練習するとき、注意することはありますか。(東京都・11歳)



A.初めのうちは速い球よりも遅いボールを選択し、段階を踏んで球速を上げていったほうが良い。



イラスト=横山英史

 イチロー選手(マリナーズ会長付特別補佐)のバッティングセンターでの練習はとても有名な話ですが、バッティングセンターに通ったから上達したのではなく、目的を持って、実戦を想定してタイミングを取り、正しいスイングで打つことを毎日繰り返したからこそ、上達があったと考えてください。質問の方も質問内容を見る限り、その辺りのことを理解しているようですね。

 その上で、質問に回答していくと、初めのうちは速い球よりも、遅いボールを選択し、段階を踏んで球速を上げていったほうが良いと思います。まずは自分のリズム、自分のタイミングで踏み込んでいけて、自分の一番力の入るポイントでスイングできる球速にしましょう。小学6年生ですから、80キロ程度(もっと遅いボールがあれば、それでもOK)からのスタートが良いのではないでしょうか。

 逆に速いボールからスタートすると、目は慣れるかもしれませんが、体がついてこず、正しいスイングを身に付ける前に、間違ったフォームがくせ付けられてしまうかもしれません。遅いボールに対し、正しい形、正しいスイングができたのならば、次のステップとして徐々に球速を上げていくのが理想的だと思います。段階を踏んで、120キロでも「余裕だ」と思えるようになれば、さらにその上、上とレベルアップしていけばいいのです。

 一番難しいのがタイミングの取り方だと思います。近年は実際のピッチャーの映像が映し出されて、そのフォームに合わせてボールが出てくる“ヴァーチャルマシン”も増えてきましたが、アーム式やホイール式のものでは、こちらでピッチャーを想定して、「アームがこの位置に来たら足を上げる」などタイミングを工夫して合わせる必要があります。

 ちなみに、プロでもキャンプ中や、シーズン中の室内の打撃練習場には打撃マシンがセットされていて、これを打つ機会も多いです。特にキャンプ中の序盤などはかなり遅い球速のものからスタートしますね。速い球を打とうとすると、力んで変なクセがついてしまいますから。

 速い球で目を慣らしたいのであれば、打つのではなく、バントもおすすめ。実際に私は現役中、あまり球速のないマシンを打って、速いボールへの目慣らしにはバントをしていました。参考にしてみてください。

●柴原洋(しばはら・ひろし)
1974年5月23日生まれ。福岡県出身。北九州高から九州共立大を経て97年ドラフト3位でダイエー(現ソフトバンク)入団。11年現役引退。現役生活15年の通算成績は1452試合出場、打率.282、54本塁打、463打点、85盗塁。

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