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首位快走の阪神、グラウンド外でも巨人に宣戦布告? ヤクルトしか賛同しなかったライバルの主張とは

リアルライブ

 12球団で足並みを揃えることができなかった。セ・リーグだけで、先に決めたということになるが、12球団で統一見解を出せなかった要因はセ・リーグ内にあったのだ。

 阪神対巨人、この図式はペナントレースだけではなかった。

 「巨人対広島の一戦は乱打戦となりました(4月25日)。巨人が追い上げて、9回表にまた突き放された展開となりました。甲子園でDeNAと試合をしていた阪神のスタッフたちは、他球場の試合経過の一報が入ってくる度に巨人戦をチェックしていました」(在阪記者)

 24日の試合終了時点で2位・巨人に2ゲーム差まで詰め寄られていた。首位・阪神が巨人戦の経過を気にしていたのは、ゲーム差のせいではないようだ。

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 その4月25日、セ・リーグは「緊急事態宣言」が出たことを受け、対象地域で予定していた17試合のうち5試合を「宣言期間の終了後に延期する」と発表した。

 「23日、プロ野球12球団はオンラインによる緊急会議を行っています。24日にも実行委員会を開き、対策を話し合いました。緊急事態宣言により、4月27日から5月11日までの間、イベントの自粛・中止が求められます。その間の試合をどうするかを話し合いました。無観客で当初の日程通りに試合を消化していくか、それとも、中止(=延期)にするか、を」(球界関係者)

 23、24日の両日で協議された際、阪神は巨人と“意見衝突”している。

 「話し合いが行われる前、『無観客試合になる』という雰囲気でした。巨人が緊急事態宣言の期間中の試合を解除後に延期すべきと提案し、会議の雰囲気が一変しました」(前出・同)

 巨人の提案に東京ヤクルトが賛成したが、阪神は「5月11日、確実に宣言が解除される保証がないこと」「東京五輪期間中のペナントレースを中断させる日程への影響」「後々、タイト・スケジュールになること」などを挙げ、反対した。多数決は取らなかったが、雰囲気で言うと、「巨人、ヤクルト対10球団」。阪神が代表して反論したそうだ。

 「宣言期間中、最も主催ゲームが多いのは、ヤクルトなんです。東京五輪が予定通りに開催されれば、その間、本拠地・神宮球場の使用もできません。ヤクルトの経営的ダメージを巨人が代弁したというか…」

 ある球団スタッフがそう証言する。感情的な衝突ではなかったようだが、こうした事務的な協議で、阪神は巨人と対立することが多くなった。

 出場機会に恵まれない若手中堅を対象とした「ブレークスルー・ドラフト案」、「セ・リーグの指名打者制の導入案」など…。関西圏で活躍しているプロ野球解説者がこう続ける。

 「阪神は事務的な会議が行われる際、いつも広島に連絡し、意見を摺り合わせてきました。巨人とは実務面では二人三脚の関係を維持してきましたが」

 衝突は単なる偶然なのか、それとも、阪神が巨人に長くぶら下がってきた風習を打破するため、自己主張を始めたのかは分からない。しかし、矢野燿大監督は巨人戦を意識した先発ローテーションを編成するなどし、対抗意識を強めている。

 「まもなく、一軍合流するメル・ロハス・ジュニア外野手ですが、巨人との争奪戦を制して獲得が決まりました。これまで、巨人とのライバル関係で球界を盛り上げてきましたが、ペナントレースで勝たなければ意味がないとの意識を強くしています」(前出・プロ野球解説者)

 ヤクルト球団の経営的ピンチを見捨てることができず、阪神は“セ・リーグの一員”として日程の一部延期を受け入れた。ペナントレースでの首位快走、阪神の猛攻が始まった。(スポーツライター・飯山満)

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