駒井蓮の芝居訓練に津田寛治も協力、戸田彬弘監督「良い関係性ができあがった」
駒井蓮の芝居訓練に津田寛治も協力、戸田彬弘監督「良い関係性ができあがった」
直木賞作家・道尾秀介が原案を手がけた映画『名前』の戸田彬弘監督が、同作の全国公開を記念して、上映劇場であるシアターセブン(大阪市)で、キャンペーンを行った。
2018年3月に開催された、大阪アジアン映画祭のクロージング上映にも選抜された本作。経営していた会社の倒産をきっかけに偽名生活を送る中年・正男(津田寛治)と、彼のことを生き別れた父親だという女子高生・笑子(駒井蓮)の交流を綴っている。

道尾の原案は、「小説という形ではなく、長めのプロット(あらすじ)のようなもので、謎の少女が突然あらわれて、正男とコミュニケーションをとっていく、という内容が書かれていた」とのこと。戸田監督は、その原案がすでに書かれ、脚本も立ち上がった状態でオファーを受け、制作に合流。

「テーマとなる部分は、自分たちで作っていきました。道尾さんの作品はミステリーの要素が強いけど、今回は正男、笑子の心の交流が前に出ている印象があった。肉付けしたポイントとして、道尾さんのファンが期待するミステリー要素をどのように大切に表現するか考えました」

正男役の津田寛治は、名バイプレイヤーとして『アウトレイジ 最終章』などの北野武監督作ほか、さまざまな作品に出演。一方、笑子役の駒井蓮は当時、芝居は未経験に近かったそうだ。

「駒井さんには撮影前、お芝居のトレーニングのために、台本のワークショップをやりました。監督から『こうしなさい』と言われたことをやるのではなく、また、台本に書かれていることを鵜呑みにするのでもなく、自分がどう感じ、行動するのか、それを訓練するワークショップです。津田さんもこのワークショップに参加してくださったことで、良い関係性ができあがりました」

また、現場では「津田さん、駒井さんには、『正男と笑子は他人を演じながら生きているけど、お芝居的にそれを演じ分けるのではなく、ニュートラルにやってほしい』と話しました。そのとき、本人たちが感じた気持ちを体現してもらいました。正男、笑子は自分を演じているという複雑な設定ですが、そのことは意識してもらわないようにしました」

戸田監督は奈良県出身。和歌山を舞台に制作した映画『ねこにみかん』が2014年に公開されるなど、関西とは縁が深い。戸田監督は、「大阪の映画を企画しています。実現させたい」と意気込んだ。

映画『名前』は全国順次公開。
(更新日:2018年7月18日)

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