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ダニエル・シュミットの初の日本劇場公開作にして、ミニシアター黎明期を象徴するシュミット・ブームの幕開けとなった伝説的な名作『ヘカテ デジタル・リマスター版』予告完成!

cinefil

4/23(金)よりBunkumuraル・シネマを皮切りに全国で公開されたスイスの映画監督ダニエル・シュミットの代表作『ヘカテ デジタル・リマスター版』(82)の予告編が完成いたしました。
また、『ババヤガの夜』『どうせカラダが目当てでしょ』などの小説家・王谷晶氏、『ニッポンのおじさん』『オンナの値段』などの文筆家・鈴木涼美氏、 ミュージシャンとして『世界各国の夜』『ON THE AIR』などのアルバムを発表するほか、映像ディレクターとしてMVやCMを多く手がけるVIDEOAPEMUSIC氏より、コメントが到着しました。

『へカテ』は、シュミットの初の日本劇場公開作として好評を博し、その後の、ルキーノ・ヴィスコンティらに絶賛され、ヴェネツィア国際映画祭最優秀新人賞を受賞したデビュー作『今宵かぎりは… 』(72)、傑作『ラ・パロマ』 (74)などの相次ぐ公開への嚆矢となり、ミニシアター黎明期を象徴するシュミット・ブームの幕開けとなった伝説的な名作です。

© 1982/2004 T&C FILM AG, Zuerich © 2020 FRENETIC FILMS AG.

80年代なかば、蓮實重彦氏の招きで来日して以来、日本文化への関心を強めていき、90年には坂東玉三郎と歌舞伎にオマージュを捧げたドキュメンタリー映画『書かれた 顔』を監督。その後、この映画に出演した舞踊家・大野一雄をめぐるドキュメンタリー映画『ダニエル・シュミットの KAZUO OHNO』(95 )を監督した。

公開劇場で販売されるパンフレットには、蓮實重彦氏の六本木シネヴィヴァン初公開時のパンフレットに寄稿された「嫉妬と隠匿」と題されたコラムの再掲、映画評論家・遠山純生氏による、詳細なプロダクション・ノート、放送作家・町山広美氏の4000字のコラム「西洋の終わり マスキュリニティの彼岸」が掲載されている。

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© 1982/2004 T&C FILM AG, Zuerich © 2020 FRENETIC FILMS AG.

『へカテ デジタルリマスター版』コメント

全ての瞬間、全ての台詞が気絶しそうに美しい。そしてこの美しさは、全て暴力から生まれている。男の暴力、女の暴力、恋の暴力、戦争、宗教、植民地……。混沌とした暴力の海の上で、圧倒的な美が踊る。人間の理性も道徳も剥ぎ取る勢いで美が迫ってくる。それに一瞬でも惹かれてしまったら、私もあなたもこの不埒な映画の共犯者だ。
王谷晶(作家)

愛というのか恋というのか、あるいは情欲と呼ばれるようなものなのか、自分でコントロールできない心の揺れや痛みがなければ、人生はもっとずっと単純だったのだろうと思った。単純で、安全で、石でできた街並みもそこに差し込む光も、耳に残る音楽もディオールのスーツも、こんな風に煌めくことはなく、退屈なものだったのだろう。痛みが押し寄せた後の、街並みの隙間を埋める空がものすごく綺麗だった。
鈴木涼美(文筆家)

まったく混ざり合うことなく交互に鳴らされるカルロス・ダレッシオによるエレガントな音楽と北アフリカの伝統的な音楽。 青い月あかりと狂おしい不協和音。異国の地で堕ちてゆく主人公を包む最高のバックグラウンドミュージッ ク。
「ここは地の果て、退屈だよ」、冒頭で主人公に告げられるセリフが呪いの様にこだまする。
VIDEOTAPEMUSIC(ミュージシャン/映像作家)

ダニエル・シュミット監督の伝説的名作
『ヘカテ デジタルリマスター版』予告

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