社会現象を巻き起こしたアニメ『鬼滅の刃』2期は遊郭編であることが発表されました。見どころは無限列車編との対比性にある? 煉獄杏寿郎と宇髄天元の価値観に注目します。

大勢のファンが待ち侘びた、『鬼滅の刃』アニメ2期がついに2021年放送決定! 原作の「遊郭編」が描かれる今回のアニメ2期。炭治郎たちが初めて本格的に上弦の鬼と相対する、物語の中でも大きなターニングポイントの1つとなるエピソードです。
遊郭編の見どころは、映画で描かれた「無限列車編」との対比性。その理由は煉獄杏寿郎と宇髄天元にある?

なお、本記事は性質上『鬼滅の刃』の原作の内容を含みます。未読の方はご注意ください。

TVアニメ「鬼滅の刃」 遊郭編公式サイト

こっからは、ド派手に行くぜ。2021年アニメ化決定!TVアニメ「鬼滅の刃」遊郭編公式サイト。

煉獄杏寿郎と宇髄天元の“死への価値観”とは

無限列車編で上弦の参・猗窩座に一切太刀打ちできなかった炭治郎たちが、共闘して上弦の陸・堕姫&妓夫太郎を打ち倒しその成長を示すこのエピソード。
この遊郭編の真の見どころは、映画が社会現象ともなった無限列車編との物語の性質の対比性にあります。それを如実に表すのが、各エピソードにてメインで活躍する柱・煉獄杏寿郎と宇髄天元両名の対比性です。

それが最もよく表れているのが、2人の「死への価値観」。
鬼殺隊として、自らの身命を賭して鬼を斬ることはもちろん大前提。その中でも、この2人の命に対しての考え方はやや相反した性質を持っています。

炭治郎と二百名の乗客全てを守り抜き、黎明に散った煉獄。彼は以前鬼殺隊最初の任務で、散っていった仲間に対し以下のように思いを馳せています。

“ありがとう 最期まで戦ってくれて
自分ではない誰かのために 助けてくれてありがとう
君たちのような立派な人に いつかきっと俺もなりたい“
(「煉獄零話」より引用 ※『鬼滅の刃 鬼殺隊公式見聞録・弐』収録)

彼にとって、死はけっして無駄なことではありませんでした。死んで尚、生きている人に遺せる何かがある。そんな信条を持っていたからこそ彼自身もまた、自らの死を以てして炭治郎たちに心の炎を灯していったのです。

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 予告編第1弾 2020年10月16日(金)公開

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一方で宇髄は任務中消息を絶った善逸について、炭治郎と伊之助にこう言葉をかけています。

“恥じるな 生きてる奴が勝ちなんだ”
(鬼滅の刃 9巻より引用)

また過去には自分の最愛の妻3人に対して、以下のような事も話していました。

“派手にぶっちゃけると 俺お前らのが大事だから死ぬなよと”
(鬼滅の刃 10巻より引用)

彼にとっての最優先事項は、圧倒的に死ぬより生きること。死んでしまえば何もかも終わり、何があっても人間生き延びてこそ。命の危機に瀕した際鬼に背を向けることこそないものの、それでも彼は最期まで生きる事を諦めない信条を掲げていました。

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真反対でも重なるふたり

TVアニメ「鬼滅の刃」遊郭編 第1弾PV 2021年放送開始

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こうして見ると、真反対の性質の信条を掲げているようにも思う2人。
ですが炭治郎は、戦いの中で絶体絶命に陥りながらも、尚も覇気を以て闘志を奮い立たせる宇髄に煉獄の姿を重ねます。
掲げる信条は相反すれど、鬼殺隊という組織を文字通り支える柱として。後輩の盾となり最後まで諦めない宇髄の姿に、きっと炭治郎は煉獄の面影を見たのではないでしょうか。

上弦の陸を打ち倒し、100年以上ぶりに鬼と鬼殺隊の膠着状態を打ち破った炭治郎たち。
そんな彼の大きな成長に「派手に」華を添えた柱たちの活躍も、ぜひ注目して見て頂きたいポイントの1つとなっています。

(執筆:曽我美なつめ)