原作の大ファンとして虹村形兆を熱演した岡田将生。『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』のキャラクタービジュアル (C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

【画像】え…っ? 「菅田将暉版の新八似すぎ」「身長が全然違う」 これが絶賛&物議が起きた「実写化でイケメン化」したキャラ達です

原作でもいじられたキャスティング

 これまで何作も作られてきたマンガの実写版作品では、演じる俳優と原作のキャラクターのイメージが違うことで物議を醸したケースが多々ありました。なかには、原作よりも俳優が「イケメン過ぎる」ことが問題視された例もあります。

 ギャグマンガらしく、原作で実写版のキャスティングがいじられたケースとしては、『銀魂』の志村新八役の菅田将暉さんが挙げられるでしょう。2016年に実写映画化が発表されたばかりのタイミングで掲載された六百一訓「ジャンプ一週読まざれば刮目して見よ」では、主人公の銀さんこと坂田銀時がジャンプを読んで『銀魂』実写化に驚くメタ的な一幕が描かれます。

 その際には、当時菅田将暉さんが出演していたソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』にちなんで、新八が銀さんに「なっとくいかねェよ なんでお前如きがグラブル将暉なんだよ 二足歩行以外に共通点が見当たらねェよ」と暴言を吐かれました。銀さんほどひどいことは言わないにしても、ツッコミ担当で「地味メガネ」ポジションの新八を菅田将暉さんが演じることに、「イケメン過ぎないか」と不安視するネットの声は少なくありませんでした。

 しかし、2017年の公開前にキャラクターのビジュアルが発表された時点でその再現度が話題を呼び、公開後は「キャスティングミスってるだろ!ってめっちゃ思ってたけど、映画見てみたらちゃんと新八でこの人本当に演技上手いんだなって思いました」「自らのイケメン顔を完全に新八の平凡顔に溶け込ませてるのすげぇな」「『新八が菅田将暉!?んなイケメンな訳あるか!!!』と思ったけど、こうして実際に出来上がった映画を見るとちゃんと新八がいる」と、絶賛されます。

 アニメ版の阪口大助さんの演技をほうふつとさせる怒涛のツッコミの再現度への賞賛のほか、そもそも新八=イケメンだと思っていたファンからは「ネタキャラにされがちだけど、新八は本気でイケメンだと思ってるので菅田将暉さんをキャスティングしてくれた方に感謝しかない」などの意見も出ていました。

 そのほか、数々のイケメン俳優たちが人気キャラにキャスティングされた実写映画版『東京リベンジャーズ』(2021年)では、かつて主人公の花垣武道(演:北村匠海)たちを奴隷にし、ドラケン(演:山田裕貴)を刺そうとする悪役ヤンキーの清水将貴(通称:キヨマサ)を鈴木伸之さんが演じ、話題を呼んでいます。

 原作ではいかにもチンピラといった雰囲気の強面であるキヨマサですが、鈴木さんはイケメンで『HiGH&LOW』や『今日から俺は!!』では硬派な男前の不良を演じており、イメージと違うと感じた人が多かったようです。発表時は「あんなひとつも良い所がないザコキャラに鈴木伸之?」「イケメンの無駄遣いが過ぎる」などの意見が出ていました。

 しかし、鈴木さんはシネマトゥデイのインタビューで「善の心を捨てて、思い切り悪に徹するというのは、やっていてすごく楽しい」「こういう人間とは関わりたくないと思うような……反面教師として見てもらえるように、心を鬼にして演じました」と語るように、リアルで卑怯な不良のキヨマサを熱演しています。

 そして、鈴木伸之版のキヨマサは「本当に憎くて大嫌いなキヨマサがそこにいた」「マジで地元のいやな不良思い出して変な汗出た」「どんなタイプのヤンキーも演じられるのすごい」「目付きってあんなに変われるもんなんだな」と絶賛されました。ちなみに、原作のキヨマサは武道に敗北したあと安否不明でしたが、実写版では続編『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』にて、一応厚生して働いているキヨマサのサプライズ登場も描かれています。

「イケメンすぎ」という声のほか、「原作もイケメンだけどタイプが違う」という意見も出たのが、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の実写版『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』で敵の虹村形兆を演じた岡田将生さんです。原作の形兆はゴツめの「ワイルド系イケメン」といった雰囲気のため、「形兆イケメンだけどもっと渋めの顔な印象」「もっとイケメンというより男前な人をチョイスして」「岡田将生は噴上裕也の方がいいのでは」などいろんな声が出ていました。

 そんな岡田さんは原作の大ファンであることを公言しており、「冷酷な部分もあるけれど、信念のある役」と語る形兆を嬉々として演じています。有名な名ゼリフ「誰だってそーする おれもそーする」のほか、原作者の荒木飛呂彦先生の希望で本来6部のプッチ神父のセリフである「出会いとは重力」という言葉も任されるなど、作中のラスボスポジションの重要な役を演じ切りました。

 映画としては続編を匂わせながら1作で終わるなど「失敗作」とも言われるようになってしまいましたが、岡田将生版形兆に関しては「岡田将生さんの形兆の美しさ哀しさが素晴らしい」「あの髪形が似合う人間は岡田将生しかいない」「バッド・カンパニー(形兆のスタンド)のCGの出来含め、岡田将生の形兆で元取れた」と、絶賛の意見も多数ありました。

 ちなみにシネマトゥデイのインタビューでは、岡田さん本人も「噴上裕也も演じてみたかった」「違う役でも呼んでくれないかな」と語っています。『ジョジョ』屈指のモテ男で美意識高いキャラを演じる岡田さんも、ぜひ見てみたいところです。