『葬送のフリーレン』ビジュアル (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

【画像】え…っ? 「そばかす無しだとヤバい」「服装もドキドキ」これが『薬屋のひとりごと』猫猫の本気モードです(6枚)

2024年冬に入っても面白かった『フリーレン』と『薬屋』

 冬アニメも『勇気爆発バーンブレイバーン』や『ダンジョン飯』、『俺だけレベルアップな件』などさまざまなアニメが話題です。しかし、やはり今クールに入っても2023年秋に始まった『葬送のフリーレン』と『薬屋のひとりごと』の2作の存在感は強く、2月下旬現在も前者は一級魔法使い試験編、後者は一連の事件の顛末に盛り上がり続けています。

 両者に関してはちょっと変わり者な女性が主人公というくらいしか共通点がなく、まったく異なる内容であるため比較するのはナンセンスかもしれません。それでもあえて、今回は両者をさまざまな観点から比較してみましょう。



2023年10月から2024年2月までにGoogleで検索された推移の比較(Googleトレンドの数値をもとにマグミクス編集部が作成)

人気はやや『フリーレン』優位ながらほぼ互角

 単純な人気という点ではどちらが上でしょうか。今どき古い尺度かもしれませんが、最新の世帯視聴率は『フリーレン』が3.7%で、『薬屋』が2.4%と前者が圧倒しています。しかしそもそも両者は放送時間帯が異なり、「金曜ロードショー」後の毎週金曜23時から放送される『フリーレン』と、毎週土曜とはいえ25時前から放送される『薬屋』では前者が有利になるのも当然のことでしょう。リアルタイムではなく放送開始から7日内での視聴の実態を示すタイムシフト視聴率では、『フリーレン』が6.6%、『薬屋』が5.7%と差が縮まります。

 また、見逃し無料配信サービス「TVer(ティーバー)」のお気に入り登録数では『フリーレン』が23.3万、『薬屋』が37.2万と10万以上の差がついています(2月29日時点)。リアルタイムで視聴しやすい『フリーレン』に対して、『薬屋』は自分のタイミングで視聴する人が多いのかもしれません。

 では「話題度」では、どうでしょうか。画像は検索キーワード需要の推移が分かるGoogleトレンドで両者のタイトルを比較したものですが(『フリーレン』が青、『薬屋』がオレンジ)、放送直後こそ『フリーレン』が爆発的に伸びたものの2023年11月に入った頃から現在まで同じような推移を見せています。このように『フリーレン』のほうが優位な点はありながらも、人気という面では『薬屋』とはさほど大きな違いがなさそうです。



『薬屋のひとりごと』ビジュアル (C)日向夏・主婦の友インフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

内容面ではどちらに軍配が?

 本編の内容に目を向けると、まず作画面では『フリーレン』は各所で触れられている通りMADHOUSEらしい高クオリティをキープし続けていますが、『薬屋のひとりごと』も決して崩れることなく特に背景など見応え十分です。声優さんの演技面では、主人公役を比べる限り、種崎敦美さんの落ち着いたフリーレンも悠木碧さんの風変わりな猫猫はともに原作のイメージに近いではないでしょうか。

 ストーリーや世界観は、中世ファンタジー世界を旅する『フリーレン』と、中華風後宮における推理ものの『薬屋』ではジャンルが大きく異なるため、優劣というより好みの問題が大きいでしょう。前者は魔王討伐後の世界という点、後者は薬の知識を活かす点などオリジナリティもあり……と、やはり甲乙つけがたいです。

あなたは『フリーレン』と『薬屋』、どちらが好き?

 ここまで振り返った尺度以外で、個人的にどちらが好きか考えても、『フリーレン』の淡々とした旅路とアクション多めな試験の対称性や、『薬屋』の練られた物語構成などを考えると「どちらも好き!」としか言えないのがすごいところです。どちらも3月末でアニメは一区切りとなるでしょうが、こんな2作が同時に放送していたこと自体が奇跡といえるかもしれません。