『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』テイザーポスター (C)創通・サンライズ

【画像】えっ、欲しすぎ! こちらが売れに売れる劇場版『SEED』ガンプラです(8枚)

活躍するのは主人公機だけじゃない

 2024年1月26日に劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開されました。上映を待ち望んでいたファンが多く、公開18日で『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』が記録した歴代「ガンダム」映画の最高興行収入を塗り替えました。公開1か月(1/26~2/25)で、興行収入34.8億円を突破する大ヒットとなりました。

 ネット上でも日々話題になっている大盛り上がりの劇場版『ガンダムSEED』をすでに観た人も多いかもしれませんが、初見では本編に夢中になり、細部の面白い要素には気が付かないことも。そこで、一度観ただけでは目が行き届かないような「細かい小ネタ」を振り返ります。

※この記事は『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のネタバレを含みます。

 やはり、一番の見せ場を作ったのは最終決戦に登場し、敵組織「ファウンデーション」のモビルスーツ(以下、MS)を圧倒した、「キラ・ヤマト」(CV:保志総一朗)と「ラクス・クライン」(CV:田中理恵)の搭乗機「マイティーストライクフリーダムガンダム」(以下、フリーダム)です。しかし、キラやラクス、フリーダム以外のキャラや機体の見せ場も好評を得ています。

 その活躍が注目されたのは、オーブ製MS「アカツキ」に搭乗する「不可能を可能にする男」こと「ムウ・ラ・フラガ」(CV:子安武人)や、オーブ代表の「カガリ・ユラ・アスハ」(CV:森なな子)です。

 カガリからの密命を受け、先に宇宙へと向かっていたムウは、ここぞというところで大量破壊兵器「レクイエム」に対して重要な役割を果たしていました。それに加え、ファウンデーションが宣戦布告する前からオーブ国民の避難計画が進んでいたことも、TV版では権力を握られて、なすすべもなかったカガリの成長ぶりがうかがえます。

 またMSのサポートメカとして登場した「キャバリアー」も福田己津央監督いわく、「戦略級にヤバいメカ」だそうです。確かにキャバリアーは前作でも見せた「メイリン・ホーク」(CV:折笠富美子)のハッキング能力の高さもあわせ、「アカツキ以上の超極秘兵器」だというのもうなずける見せ場を作っていました。

 ほかには、ファンから「凄腕」と認められている操舵士の「アーノルド・ノイマン」(CV:千葉一伸)が、今回も実力を発揮していました。それが目に見えるのが、序盤でファウンデーションに到着し、港に戦艦を着水させるシーンです。

 戦艦「ミレニアム」が派手に水を跳ね上げているのに対し、ノイマンの操る戦艦「アークエンジェル」は水を切るように静かな着水を見せています。このシーンに対し、福田監督は「分かるように再現してくれたスタッフはすごい」と称賛していました。



『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』ポスタービジュアル (C)創通・サンライズ

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キャラに親しみを感じる小ネタも

 戦闘だけではなく、よりキャラクターを身近に感じられるような場面での小ネタもありました。たとえば今後の動きに対する大事な話のなか、「イザーク・ジュール」(CV:関智一)と並ぶ女性パイロットの「シホ・ハーネンフース」に彼の母親の「エザリア・ジュール」が値踏みするような視線を向け、気が付いたイザークがにらみ返すという場面です。

 表情で会話する親子の様子も注目点なのですが、過去作品では隅にさりげなく映るだけだったシホに、本作ではわずかながらセリフがあったことに驚かされます。ゲームなどでシホ役を担当している大本眞基子さんの声のようで、福田監督は「そのひと言のために来てくれました」と収録の裏話を明かしています。

 日常的な部分では、なかなか家に帰ってこないキラを待ちわびるラクスが用意した、大量の料理の真相です。久しぶりに会う好きな人のために、料理を頑張りすぎたようにも思えるのですが、福田監督は「キラへちょっとした嫌がらせ」だったとラクスの内心に触れています。

 その直前にザフト評議会で糾弾されている間も、ラクスは「料理考えてスルーしてました」と福田監督が明かしています。どちらも、TVシリーズでは隠れがちだったラクスの「普通の人間らしさ」を感じさせるエピソードです。

 ここまで劇場版『ガンダムSEED』の見逃してしまいそうなポイントを振り返ってきましたが、ほんの一部にしかすぎません。一部劇場では4DX上映も始まっているので、改めて観に行ってみてはいかがでしょうか。