1990年代のヤンキー漫画の金字塔『疾風伝説 特攻の拓』の原画展が、作品の“聖地”である横浜で開催されることが決まった。期間は2024年4月27日から5月12日まで。会場はYOKOHAMA COASTとなる。『特攻の拓』の原画展が開催されるのは初めてという。

(参考:【写真】見ているだけでテンション上がる! 付録の特製「ブッコミ」ステッカーや復刻版の各表紙

  1991年から1997年にかけて連載された『特攻の拓』は、原作を佐木飛朗斗、漫画(作画)を所十三の黄金コンビが手掛けた、暴走族&ヤンキー漫画の金字塔。『湘南純愛組!』『カメレオン』など数々のヤンキー漫画が連載されていた当時の「週刊少年マガジン」で熱狂的な支持を集めた。

 『特攻の拓』はいじめられっ子の浅川拓が転校生で暴走族「外道」を率いる鳴神秀人と出会い、その強さに憧れてツッパリデビューを決める……という少年漫画の王道を行くストーリーで、「実際の暴走族やヤンキーは嫌いだけれど、この漫画は好き」というファンも多いと聞く。

  開催に先立ち、所十三が2月20日にXを更新し、「一昨日原稿をお渡ししましたが結構な規模になるみたいです。横浜ってのが良いですよね」とポスト。いったいどんな原画が展示されるのだろうか。やはり“あの”名場面の“原画”を“間近”で鑑賞できるのか。気になるところだ。

「“待”ってたぜェ!! この“瞬間”をよォ!!」

「“事故”る奴は・・・・“不運”(ハードラック)と“踊”(ダンス)っちまったんだよ・・・・」

「オレが手に入れてやる・・・・! その“領域”・・ “スピードの向こう側”を・・!!」

  近年、各地で漫画の原画展が開催されている。これは漫画のデジタル化が進んだことや、生成AIの技術の進化などによって、アナログの技法が再注目されるようになった影響もあるだろう。特に漫画家のアナログ原稿は、ホワイトの跡やトーンの削り、吹き出しに貼られた写植など、デジタルでは見られない手描きならではの魅力が満載だ。

  ちなみに、筆者は子どもの頃に『特攻の拓』が好きすぎて、親に頼んでわざわざ横浜に旅行に連れて行ってもらったほどである。そんな横浜で原画展は本当に素晴らしい。所十三の迫力ある絵を前に、子どもの頃の思い出がよみがえってきそうである。『特攻の拓』を最近知った若い世代はもちろんだが、子どものころに熱狂していた大人世代も訪れる価値がある原画展だ。

■「疾風伝説 特攻の拓」原画展

日程:2024年4月27日(土)~5月12日(日)

会場:神奈川県 YOKOHAMA COAST

(文=山内貴範)