ドラマ『マイホームヒーロー』キービジュアル (C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS

【画像】え…っ? キービジュアルの時点で「アウト!」「服着ろよ」 これが過激すぎた深夜の実写版ドラマです(6枚)

深夜とはいえ攻めすぎ!

 近年は過激な描写が多くなかなか映像化が難しそうな青年向けマンガも、アニメ化、実写化されることが増えてきました。とはいえ、衝撃的なシーンが物議を醸してしまうことも少なくありません。今回は深夜放送ながらも、過激さが話題になった実写版のドラマを振り返ります。

『マイホームヒーロー』

 主人公のごく平凡な中年サラリーマン鳥栖哲雄(とす てつお)が、愛する娘の恋人である犯罪組織のメンバーを殺害し、隠蔽しようとするサスペンスマンガ『マイホームヒーロー』(原作:山川直輝 作画:朝基まさし)は、スリリングな展開が連載当初から注目されていた人気作です。メディアミックス化を期待する声もあった反面、死体を解体するシーンや殺し屋の窪を中心に暴力的描写が多いため「アニメも実写も厳しそう」「やるならR指定の映画かな」と、懸念する人も少なくありませんでした。

 しかし、同作は2023年にアニメ、実写ドラマが深夜に放送され、原作ファンからも驚きの声が上がっています。

 TVドラマでは哲雄(演:佐々木蔵之介)の殺害を疑う犯罪組織の一員、間島恭一を人気アイドルグループ「なにわ男子」の高橋恭平さんが演じていますが、放送時には原作を知らない高橋さんのファンが「刺激が強すぎてこれ以上観るのは難しい」「ここまでグロいドラマなんて知らなかった」などの悲鳴もSNSに上がっていました。

 殺人シーンでの流血はもちろん、その後に死体を解体するシーンではリアルな肉片が映り込んでおり、「よく地上波で流せたな」と衝撃を受けた人も続出しています。

 なお、2024年3月には実写ドラマから7年後を描く『映画 マイホームヒーロー』の公開が決定していますが、原作では第2部にあたるエピソードが第3部に一部設定を引き継ぐ形となって描かれます。哲雄の妻、歌仙(演:木村多江)の実家がある特殊な村で繰り広げられる第2部は、残虐描写だけでなく過激な宗教団体も話に大きく関わってコンプライアンス的にNGと思われる描写も見られるため、難しかったのかもしれません。

『電影少女』

 1989年から「週刊少年ジャンプ」で連載されていた『電影少女』は、美少女の作画と少し過激なサービスシーンにも定評のある桂正和先生の代表作のひとつです。

 ピュアな心の持ち主にしか見えないレンタルビデオ店で借りたビデオテープから、美少女の天野あいが登場し、主人公の洋太と恋愛関係に発展していく……というストーリーで、連載当時ドキドキしながら読んでいた方も多いのではないでしょうか。

 そんな『電影少女』は、2018年に『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』のタイトルで連続ドラマ化されています。実写ドラマは原作から25年後を舞台に、洋太の甥である男子高校生、翔(演:野村周平)が偶然叔父の家の納屋で古いビデオデッキを見つけるストーリーとなっており、天野アイを当時乃木坂46の人気メンバーでもあった西野七瀬さんが演じて話題を集めていました。

 原作のあいは言葉遣いが荒く貧乳で自由奔放な女の子という設定で、洋太に恥じらいもなく胸やパンツを見せるなどの刺激的なシーンもあったため、「ドラマはさすがにそこまでやらないよね?」などと、ネット上では西野さんのファンを中心に焦りの声もあったようです。

 作中では原作ほどのサービスシーンはなかったものの、バスタオルだけで翔に迫るシーンや、ぶかぶかのシャツを着た「彼シャツ」スタイルで生足を披露するといった体を張った場面もあり、「破壊力がえぐい」「原作より弱いけどこれはこれであり」と反響が出ていました。

『電影少女』を原作とする実写ドラマは翌年、第2弾として『電影少女 ‐VIDEO GIRL MAI 2019‐』が放送されます。「悪のビデオガール:神尾マイ」を演じた山下美月さん(こちらも乃木坂46)が男性キャラに馬乗りになったり、キャミソール姿でセクシーな写真を撮影させたりといった大胆なシーンも多く、「深夜じゃなきゃ放送できなかっただろうな」と衝撃を受けた意見も見られました。



ドラマ『少年のアビス』ポスタービジュアル (C)峰浪りょう/集英社 (C)ドラマ「少年のアビス」製作委員会・MBS

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エロもグロも原作通り?

『少年のアビス』

 2020年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されているマンガ『少年のアビス』(作:峰浪りょう)は、閉塞感が漂う田舎町で行き場がない高校2年の令児が、好きなアイドルと「心中」をしようとする「スーサイドラブストーリー」です。2022年9月に放送された実写ドラマは、原作に沿った過激なシーンが物議を醸し、話題を集めました。

 漠然と日々を過ごしている令児(演:荒木飛羽)は、ある日ふとしたきっかけで好きなアイドルグループ「アクリル」の元メンバー・ナギ(演:北野日奈子)と出会います。身の上話をするうちにふたりは親しくなりますが、ナギは令児を自宅に招き、アイドルの衣装を着たまま関係を持つ……という1話から衝撃の展開が描かれました。SNSでは「初回からジェットコースターだった」「内容が濃すぎる」と反響が続出しています。

 さらに令児の幼馴染みで、数少ない理解者である朔子(チャコ)は本田望結さんが演じていましたが、下着姿で令児に抱きつくシーンは「子役時代も知ってるだけにこんな役もやるようになったのかとビビった」と、さほど過激なシーンではないものの衝撃を受けた視聴者もいたようです。

『シガテラ』

 マンガ『シガテラ』は『行け!稲中卓球部』といったギャグマンガから、『ヒミズ』や『ヒメアノ~ル』などのサスペンス作品まで熱烈なファンが多い古谷実先生の代表作のひとつです。いじめられっ子の高校生、荻野(演:醍醐虎汰朗)の日常を描いた同作は、2023年に実写ドラマが放送されました。

 実写ドラマの『シガテラ』では、原作の性行為シーンだけでなく、荻野をいじめていた谷脇(演:長谷川慎)の削ぎ落とされた耳が映るなどのバイオレンスなシーンも再現されていました。エロもグロもしっかり再現されたドラマ版『シガテラ』は、原作ファンからも「まさかここまでやるとは」「期待以上だった」と太鼓判を押されています。