ニンテンドーDS版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』(スクウェア・エニックス)

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思ったより強かった敵はトラウマになりがち?

『ドラゴンクエスト』と、それ以外のRPGとの大きな違いのひとつが、プレイヤー自身が主人公になれるというところにあるでしょう。基本的に、ゲーム中の「自分の分身」は言葉を発することがほぼありません。「プレイヤー=主人公」という仕組みが、『ドラクエ』の世界に感情移入しやすくさせています。

『ドラクエ』世界での冒険は、楽しいことばかりではありません。なかには、トラウマを植え付けられてしまうシーンもあります。圧倒的な強さでプレイヤーに絶望を与える敵や、プレイ中に起きるミスやトラブルに関するものなど、トラウマの種類もさまざまです。数多くの「トラウマあるある」のなかから、強敵との戦闘シーンを中心に紹介します。

 まず、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』に登場するミラルゴとの戦闘です。ミラルゴは、フォーン城のイリカ姫に求婚するも断られたため、鏡のなかに閉じこめた悪の魔術師です。魔術師だけあって、ミラルゴの呪文による攻撃は凄絶です。攻撃力も低いわけではなく、ただでさえ強いミラルゴが、ランプのまじんを呼び出すとさらに苦戦を強いられます。ネット上でも「ただのストーカーおじさんかと思ったら、まさかの長期戦……」「ランプのまじんが出てくるかによって難易度が変わるのがつらい」という声があがっていました。

 次に、同じく『ドラクエVI』に登場するキラーマジンガとの戦闘です。攻撃力は310で、攻撃力が160である先述のミラルゴに苦戦させられたパーティーなら全滅まったなしの数値です。さらに厄介なのは、すばやさが高いうえ、2回行動もしてくるところです。驚異的な攻撃力に、防御力が低めの味方キャラクターは次々と通常攻撃で即死させられていきます。「えっ? ここで死ぬの? って恐怖すぎた」「攻撃力310とか狂ってるだろ!」と、圧倒的な強さにトラウマを植えつけられたプレイヤーから嘆きの声があがっています。

 続いて、多くのドラクエファンにとってなじみ深い初代から、数々のナンバリングタイトルに登場しているキメラです。登場タイトルによって使える呪文は違いますが、ベホイミやラリホーなどを使ってくるのが厄介です。幼い頃に初代をプレイした層にはトラウマが根深いようで、ネット上でも「モンスターのなかではトップクラスの攻撃力」「強いだけでなく、見た目の不気味さも相まってトラウマレベル」といった声があがっていました。『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』では仲間にすることができ、かなりの戦力になることから、できれば敵に回したくない存在です。

 そして、プレイヤーたちに深い傷を負わせたのが「ふっかつのじゅもん」でしょう。初代と『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』では、「ふっかつのじゅもん」を書き写し間違えると、「じゅもんがちがいます」と表示され、前回プレイ時の苦労が水の泡になってしまいます。『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』や『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』ではバッテリーバックアップが採用されましたが、「ぼうけんのしょ」は理由も分からず消えてしまうことがたびたびでした。その際はおどろおどろしいBGMとともに「おきのどくですが……」と表示され、プレイヤーを絶望させました。

 ハードがファミコンからスーパーファミコンになった『ドラクエV』では、「ぼうけんのしょが消えてしまうかもしれない恐怖」からは解放されました。ただ、まれに消えてしまうこともあり「そんなはずじゃ……」と予想外のトラウマを植え付けられてしまうことになります。『ドラクエVI』に登場する強敵との戦いに苦い思い出が強い人が多いのは、「ぼうけんのしょがたびたび消える」恐怖がほぼなくなり、本編に集中できる心のゆとりが生まれたからなのかもしれません。