アテナを守る聖闘士たちのバトルを描いたアニメ「聖闘士星矢 冥王 ハーデス十二宮編(1)」(バンダイビジュアル)

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人気作の連載終了で、さまざまな憶測が飛び交ったことも!

 マンガ雑誌に連載中の作品が、突然連載終了となり、ファンを驚かせることがあります。人気の高かった作品であれば、なおさら連載終了に至った理由が気になることでしょう。

 そこで本記事では「週刊少年ジャンプ」に連載され、アニメ化も果たしている人気作ながら「打ち切り」の噂があった連載終了作品について振り返ります。

 最初に紹介するのは、1985年より「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まった『聖闘士星矢』です。

 車田正美氏による同作は1986年に早くもTVアニメ化、その後は毎年のようにアニメ映画が作られるなど、爆発的な人気を誇りました。

 しかし1990年の冬、「冥王ハーデス編」の最終決戦の途中で「少年ジャンプ」での連載が終了し、その後「Vジャンプ」のほうで最終話が掲載されています。

「少年ジャンプ」の読者としては、中途半端なところで突然連載が終わったことで、まさかの打ち切りかと思われましたが真相は異なります。

 ハーデス戦が予想より白熱し、もともと最終回の掲載を予定していた「少年ジャンプ」の号までにおさまらなかったため、『Vジャンプ』のほうで最終回が掲載される流れになったと、公式のアニメ本に書かれていました。

 そこから時を経て、2006年より「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)にて正統な続編である『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』の連載が開始され、現在も不定期で連載中です。

 次に紹介するのは、1990年から冨樫義博氏が連載していた『幽☆遊☆白書』です。

 言うまでもなくアニメ化までされた大ヒット作品ですが、なぜか「魔界統一トーナメント編」のバトルがすべて描かれず、その結末は幽助の口で語られるという中途半端な形で終了します。その後まもなく連載も終わってしまったため、読者の間では「打ち切りではないか?」との噂が飛び交いました。

 しかし作者の冨樫氏は、打ち切りではなく、自分から編集部に頼んで連載を終了したことを明かしています。その理由として、睡眠時間を削りながら描いていたため心身に不調をきたしたこと、原稿をひとりで仕上げられないことへのストレス、『幽☆遊☆白書』に対するやりつくした感の3点を挙げられていました。

 最後に取り上げるのは、1997年より連載開始された『世紀末リーダー伝たけし!』です。島袋光年氏が手がけた同作は、ヒゲの濃いおじさんのような顔をした小学生・たけしが主人公の物語でした。

 この作品はTVアニメ化はされていませんが、「少年ジャンプ」のイベントで上映されたアニメ「世紀末リーダー“外伝”たけし!」が制作された人気作品です。

 しかし2002年8月、作者の島袋氏が女子高生と援助交際を行い逮捕されたことを受け、『世紀末リーダー伝たけし!』は打ち切りになってしまいました。

 その後、島袋氏はしばらく漫画家活動を自粛しましたが、2004年に月刊誌「スーパージャンプ」にて復帰を果たします。さらに翌年の2005年からは『世紀末リーダー伝たけし!完結編』の連載を開始して、ファンを喜ばせました。

 今回紹介した作品は、さまざまな理由で突然の連載終了を迎えましたが、その後同じ作者が手がけた作品が人気を得たり、ハリウッド映画の原作になったりもしています。一度連載を終わらせたことで、さらにパワーアップして帰ってきた好例と言えるかもしれませんね。