完全体のセルをパッケージに描いた『ドラゴンボール改 人造人間・セル編 BOX3』Blu-ray(Happinet(SB)(D))

【画像】初登場は「恐怖の対象」だったけど? 印象が激変したキャラ(5枚)

真面目すぎるセル

『ドラゴンボール』にはさまざまな強敵が登場します。なかでもドクター・ゲロによって生み出されたセルは、人間を吸収するなどといった非道なイメージが強い、作中屈伸の敵キャラです。ところが、ネット上では「セルって実は良いヤツだよな」「律儀で真面目」と意外な声が挙がっていました。今回は、セルが「律儀」や「良いヤツ」といわれる理由を探ります。

 セルがファンから好かれる理由のひとつに「真面目さ」が挙げられます。その様子は自らの強さを引き出すために開催した「セルゲーム」からうかがえました。

 まずは「セルゲーム」の開催を決定後、わざわざテレビ局に行き、自ら告知をおこないます。また、ゲームを行う「リング」を自作して、10日後に控えた「セルゲーム」の日を待ちました。さらに悟空からの「試合には必ず出てやる だからそれまではもうだれひとり殺すんじゃねえぞ」という言葉を素直に聞き入れています。

 真面目さあふれるセルの行動に、ネット上では「セルって話し合ったら何とかなったんじゃないかな」「セルの律義さに地球は救われたよね」という声が挙がっていました。

 そして、セルゲーム当日、セルの強さが分からないミスター・サタンが真っ先に乱入し、セルをめったうちにします。その際、セルは「うるさい!」と払いのけたものの、サタンを殺すことはありませんでした。たとえ試合直前であっても、約束を守る「律義さ」に好感を持つファンが多いようです。

 また「セルゲーム」の開催を自作の闘技場でひとり待っているときに、「たいくつだ…… 10日後というのは長すぎたかな」とつぶやく、お茶目な部分も垣間見えます。セルの律儀に待ち続ける姿には「けっこうかわいいよね」という意見も見受けられました。

 ここまで、セルの魅力について「真面目さ」や「律義さ」にフォーカスを当ててきました。しかしセルは、敵キャラらしい「余裕のある様子」も魅力的です。完全体となったセルが、悟空やベジータたちにわざわざ修行期間を設け、成長を待つ様子に「悠然とした態度がかっこいい」「精神的に一番安定してそう(笑)」といった声が挙がっていました。

 最終的に、セルは悟飯に追い込まれたあと地球人もろとも吹き飛ばそうと「自爆」の道を選びます。最後に見せた、悪役らしい一面もファンにとっては魅力的に映るのかもしれません。

 しかし、なかには「負けそうになったら自爆するやつが良いヤツなわけない」という厳しい意見もあり、セルが良いヤツかどうかは人によって意見がだいぶ異なっています。