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「王蟲(オーム)」の鳴き声の担当とは?

 2023年7月14日(金)に公開を控える、長編ジブリ最新作『君たちはどう生きるか』は、『風立ちぬ』以来、10年ぶりの宮崎駿監督による作品です。期待に胸を膨らませ、公開日を心待ちにしているファンも多いのではないでしょうか。

 いままで数多くの名作を生み出してきた「スタジオジブリ」は、キャラクターの声を声優に限定していない点も魅力のひとつです。スタジオジブリの前身である「トップクラフト」が制作し、宮崎監督の名を世に知らしめた不朽の名作映画『風の谷のナウシカ』に登場する「王蟲(オーム)」の鳴き声も、ある著名人が担当していたことを知っていましたか?

 1984年に公開された映画『風の谷のナウシカ』は、戦争により文明社会が崩壊した地球で、有害な「瘴気」を生成する腐海(ふかい)のほとりに住む人たちと、蟲(むし)たちの共存を願う主人公・ナウシカの奮闘を描いた物語です。その腐海の主である「王蟲」の鳴き声を担当したのが、日本を代表するロックバンド「BOOWY」のギタリスト・布袋寅泰さんでした。

 布袋さんは「王蟲」の鳴き声を任された経緯について「久石譲さんに呼ばれて、ギターで泣いてくれと頼まれました。」と語り、本作の音楽を担当していた久石譲さんから直々に依頼されたことを明かしています。

 当時、この事実を知ったファンからは「王蟲の声が布袋さんのギターだったなんて初耳!」「王蟲の鳴き声が布袋さんのギターだと知ったときは驚いた!」と驚きの声が多くあがっていました。

 ほかにも映画『耳をすませば』では、ヒロインの月島雫が恋心を抱く15歳の少年・天沢聖司を俳優・高橋一生さんが担当していました。映画の公開当時、まだ14歳だった高橋さんは、収録の1週間後に変声期が始まったそうで「奇跡のようなタイミング」での収録だったようです。

 地上波での再放送などで、この事実を知ったファンからは「天沢聖司の高橋一生はあの高橋一生?」「天沢聖司のThe青年ボイスが、のちに低音イケボになるなんて!」などの声があがっていました。

 宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』は、果たしてどんな人たちがキャスティングされるのでしょうか。今後、どんな情報が明かされていくのか、期待が高まります。