初代『ドラクエ』の発売日である5月27日は「ドラクエの日」ファミコン版『ドラゴンクエスト』(エニックス)

【画像】使ってなかった人は損? 『ドラクエ』便利アイテムを見る(5枚)

戦闘中に道具としても使えた便利な逸品!

 日本のゲーム史に残る伝説のファミコンソフト『ドラゴンクエスト』(エニックス)は、1986年5月27日に発売。今年の同日で、発売から37年を迎えます。

 それを記念して5月27日は「ドラクエの日」と呼ばれ、毎年関連するゲーム内ではさまざまなイベントが開催されています。

『ドラクエ』シリーズと言えば、ロトの剣を筆頭に個性的な武器や防具の印象がありますが、なかでもゲーム攻略時に重宝したのが、戦闘中に道具としても使用できる便利なアイテムの存在です。

 そこで今回は「ドラクエの日」を祝して個人的に思い出深い、道具として使用できる『ドラクエ』シリーズのアイテムを振り返ります。

高難度ダンジョン攻略時の相棒

 戦闘中に道具としても使用できた最初の防具が『ドラゴンクエストII』に登場した「ちからのたて」です。それ以降、いろんなシリーズに実装されているので、馴染み深い人は多いのではないでしょうか。

 この「ちからのたて」は、戦闘中に道具として使用するとベホイミと同等の回復効果が得られます。しかも、『ドラクエII』の場合、盾を装備できないムーンブルクの王女でも、所持していると道具として使用できるため、MPを消費しない回復手段として絶大の威力を発揮しました。

 しかも『ドラクエII』の「ちからのたて」は21500ゴールドと高額だったものの、お金さえ貯めればいくつでも購入できたのも良いところ。とくに難易度の高いファミコン版『ドラクエII』における、MPを使わない貴重な回復手段として、何度もお世話になった思い出深いアイテムです。

「ちからのたて」の登場以降、さまざまな回復できる道具が追加されて、次第に影が薄くなっていきましたが、激ムズのファミコン版『ドラクエII』の苦難を共に乗り越えた相棒として忘れられない存在です。



『ドラクエII』には思い出深いアイテムが多い(『ドラゴンクエストII』タイトル画面)

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裏技、裏ボス攻略に使えるものも

金策にも使えた便利すぎる存在

 続いての思い出深い道具は、やはり『ドラゴンクエストII』に登場した「いかづちのつえ」です。

 この武器は、戦闘中に道具として使用すると、なぜかバギの効果があります。複数の敵に攻撃する手段として便利な上、MPも必要ないので大活躍。一刻も早く手に入れたい武器の筆頭でした。

 しかも「いかづちのつえ」は便利な武器としてだけでなく、金策にも役立ったのが印象深いです。

 この杖は、ローレシアの地下にいるじごくのつかいを倒すとドロップします。ファミコンの『ドラクエII』では、入手した「いかづちのつえ」を売り払った後に復活の呪文を聞いて、その後再び再開すると、じごくのつかいが復活。それを倒すと、何度でも「いかづちのつえ」が入手できたのです。

 これを繰り返せば、先に紹介した高額な「ちからのたて」などを購入するのも簡単で、中盤の戦力強化にものすごく役立ちました。

 ちなみにファミコンの『ドラクエII』から『ドラクエIV』あたりまでは「いかづちのつえ」の表記でしたが、以降の作品では「いかずちのつえ」に変更されています。

裏ボス最速クリアの必需品

 最後に紹介したいのは『ドラゴンクエストV』に登場する「たたかいのドラム」です。これは戦闘中に道具として使用すると、パーティ全員にバイキルトがかかるという、絶大な効果を発揮するアイテムでした。

 とはいえ、入手できるのはクリア後に訪れるダンジョンで、ほぼ攻略が済んだ人には大して意味がないと思われがちですが、個人的にはある目的のために大きな意味がありました。

 それが『ドラクエV』プレイヤーの間でまことしやかに囁かれた「裏ボスのエスタークを○ターン以内に倒すと仲間になる」という噂です。

 結果的にそれはガセネタだったのですが、当時真に受けた自分はエスタークを最速ターンで倒そうと試行錯誤。その際に、もっとも重要だったのが「たたかいのドラム」の存在でした。

 ウソ情報に踊らされたのは悔しいのですが、「たたかいのドラム」を駆使して最短攻略を目指した日々は忘れられません。

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 ファミコン時代の『ドラクエ』作品からプレイしている皆様にとって、思い出深い「戦闘中に道具として使えるアイテム」と言えば、何を思い浮かべますか?