人を本にするスタンドを持つ岸辺露伴「メディコス 超像可動 『ジョジョの奇妙な冒険 第四部』 岸辺露伴&ヘブンズ・ドアー 約150mm PVC&ABS&ナイロン 塗装済み可動フィギュア」

【画像】あんまりだぁあ!『ジョジョ』恐ろしすぎるスタンド攻撃シーン(6枚)

どれだけスタンドが強くても、結局は使う人間次第

 3部以降、多種多様なスタンドが登場してきた『ジョジョの奇妙な冒険』には、ラスボス以外にも、普通に使えば絶対に負けないと思えるほど、強力なスタンドを持つ敵が登場してきました。今回は、そんな本来負けるわけがなかったのに、まさかの方法で敗れてしまったスタンドたちを紹介します。

第3部「正義(ジャスティス)」

 第3部で登場したDIOの部下である老婆・エンヤが持つ「正義」は、ホル・ホースが「最強最大のスタンド」、ジョセフが「とんでもない執念のスタンドパワーの持ち主」と評するほどのスタンドでしたが、承太郎にあっさりと敗れています。

 霧のスタンドである「正義」は、霧を操って幻覚を作り出すことができ、その規模は町をひとつ丸ごと再現できるほど、広大で強力なものでした。また、このスタンドは死体を操ることもでき、さらに生きている人間でも霧のなかで身体に傷ができれば、そこに穴が開いて相手の身体を操作することが可能です。同時に1000人以上を操れるという、桁違いのパワーも持っています。さらに、スタンドのボディは霧の性質を持つため、物理攻撃が無効という特性も持っていたのです。

 しかし、これほど強大なスタンドでありながら、やられ方はあっけないものでした。スタンド能力で作りだした幻影の街に承太郎たちをおびき寄せ、ホテルの主人のふりをして傷をつけるスキを狙っていたエンヤ婆でしたが、宿帳に偽名を書いていた承太郎の本名を呼んでしまい、正体がバレて直接対決に持ち込まれます。そして、霧状態のスタンドの頭の部分を承太郎のスタンド「スタープラチナ」に吸い込まれ、エンヤ婆が窒息して勝負がついたのです。

 エンヤ婆のミスと承太郎の機転で「正義」は敗れましたが、彼女がもっと慎重な性格であれば、承太郎たちを倒していたと予想されるほど、桁違いの強さを持っていたスタンドでした。また、ネットでは相手スタンドを窒息するまで吸い込んでいられる「スタープラチナ」に関して、「このスタンド以外には無理な芸当」「フィジカルがチート過ぎる」と話題になっています。

第4部「ヘブンズ・ドアー(天国への扉)」

 第4部に登場した漫画家・岸辺露伴のスタンド「ヘブンズ・ドアー(天国への扉)」は、彼の原稿を見た人間を「本」に変えることができる能力でした。そして、「本」になった人間は、記憶を読まれ、さらに露伴がページに情報を書き込むことで行動を制御することも可能で、発動さえすればほぼ無敵の能力です。

 しかし、露伴は東方仗助との戦いでは、仗助の友人である虹村億泰と広瀬康一を制御下に置いた、かなり有利な状況で敗れました。億泰と露伴の戦いから発動条件を知った仗助は、原稿を視界に入れないように、露伴に向かって目を閉じてツッコんでいきました。

 康一の記憶から、「仗助はリーゼントをバカにされたらキレる」という情報を得た露伴は、彼のリーゼントをバカにして挑発し、仗助の目を開かせることに成功します。しかし、怒り過ぎていた仗助は、原稿が目に入らないほど頭に血が上っており、露伴は能力を発動できずにボコボコにされて敗北したのです。

 露伴にはふたりの人質がいて、仗助の性格も知っていたので、正面から戦わなければ勝利はたやすかったはずです。しかし、露伴の目的はマンガのネタを得ることで、勝つことにそれほど執着していませんでした。戦いには負けた露伴ですが、仗助の過去や敗北の体験から、マンガのインスピレーションを得ており、ある意味では成功しています。

 ちなみに無敵に思えた「ヘブンズ・ドアー」ですが、仗助たちの味方になってからは「相手を本にして命令を書き込んでも効かない」など相性の悪い敵と戦う展開が増え、スタンドバトルで苦戦を強いられることになりました。

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あとちょっとで世界を滅ぼしていたスタンド

第6部「ボヘミアン・ラプソディー」



ウンガロが登場したアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』第3弾キービジュアル  (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SO製作委員会

 TVアニメの記憶も新しい第6部で登場した敵・ウンガロのスタンド「ボヘミアン・ラプソディー」は、彼がスタンド能力をしっかり検証していれば、「なんでもあり」で世界を滅ぼしていたはずの、とてつもないチート能力を持つスタンドでした。

「ボヘミアン・ラプソディー」は、絵画や小説、マンガ、絵本などに登場するあらゆる「キャラクター」を実在化させるもので、創作のエネルギーを利用するためその射程距離は「全世界」に及ぶ、という桁違いの広さです。そして、実体化したキャラクターに心を惹かれた者は、「精神」と「肉体」が分離し、精神は「実体化したキャラクターの物語」に沿って行動させられ、最終的には死亡します。

 また、このスタンドの攻撃対象は、実体化したキャラクターを知っている人物、その時にそのキャラに感銘を受けた人物に対して行われるため、被害は無制限に出続けました。さらに、実体化したキャラクターを攻撃してしまうと、そのキャラクターの存在が世界から消えてしまうため、このスタンド発動し続けていれば、ウンガロの「自分を見下してきた社会を滅茶苦茶にし、希望の無い社会へ叩き落とす」という邪悪な欲望が満たされることになるのです。

 このスタンドの弱点は、本体・ウンガロへの直接攻撃、またはウンガロ自身が「物語のシナリオ」に巻き込まれてしまうことです。そのため、ウンガロは能力発動時に、飛行機で上空にいることで弱点を克服し、空から混乱に陥った世界を見物していました。しかし、ウェザー・リポートが「実体化したゴッホの自画像」を脅迫し、「実体化したキャラクターを元に戻す設定のキャラクター」を描かせることで、ウンガロはスタンド能力を封じられたのです。

 ウンガロの敗因は、まだスタンド使いになったばかりで、自身の能力についてしっかりと把握していなかった点に尽きます。即興で作られたキャラクターでも実体化できることを知っていれば、ウェザー・リポートの戦法への対策も容易で、自身の手で好きなキャラクターを作り出し、あらゆる願いを叶えることができたでしょう。