かつて悟空が殲滅したはずのレッドリボン軍が暗躍する映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』 (C)バード・スタジオ/集英社 (C)「2022ドラゴンボール超」製作委員会

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有名なキャラだけど、実績を考えるとちょっと微妙?

『ドラゴンボール』ではさまざまなキャラクターが存在し、特別な能力や人並外れた戦闘力でバトルを繰り広げていくところが魅力のひとつです。しかし、個性豊かなキャラクターの中で、設定として重要な立場にいながら無能さを発揮するキャラも少なくありません。

 まず取り上げるのは「レッド総帥」。世界一の軍隊と恐れられるレッドリボン軍の総帥ですが、自分自身の力はそこまで強くなく、軍隊のトップということで存在感を発揮していたといえます。『ドラゴンボール』では初期に登場しており、「ギャグ要因のキャラ」というイメージも強いですよね。

 そんなレッド総帥ですが、軍は幼少期の悟空の力で壊滅状態に追いやられたうえに、部下のブラックにあっけなく殺されるという残念な最期……。悟空に勝てる予感がまったくなかったため、無能感がとても強いキャラと言えるでしょう。

 続いて魔人ブウ編で無能さが際立った「界王神」に注目していきましょう。そもそも界王神は、界王をまとめる大界王よりも上位に位置する「神」という立場でありながら、戦闘シーンで活躍した場面はほとんどありません。フリーザを倒せるほどの実力はあるそうですが、バビディ一味には怯えている一方で、ほぼ戦力外に等しい状況でした。

 また悟飯に伝説の剣といわれていた「ゼットソード」を引き抜くように促し、抜いた後は魔人ブウ退治に向けて剣を使った修行を行いましたが、特にそれがパワーアップに役だったと言えません。

 途中で付き人として登場したキビトと界王神は、ポタラで合体したものの、それ以降も目立つ活躍はありませんでした。例えば作中では「魔人ブウの地球破壊時に界王神によって瞬間移動で助けられたのは悟空・ベジータ・デンデ・ミスターサタン・犬のベエ」「ここぞという場面で体力切れのせいで瞬間移動ができない」といったパッとしない行動が多い印象。もっと界王神がスマートに対応していれば、そもそも魔人ブウの誕生を食い止められたと考察する人も少なくないようです。

 他の「実績が微妙なキャラ」として取り上げるのは、『ドラゴンボール』初期の欠かせないキャラである「神様」。実績を振り返ってみると、確かに微妙な点が多いかもしれません。



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デンデと比較すると劣っている点が多い!?

 界王神のような神様でも活躍できないことが多い『ドラゴンボール』ですが、やはり「地球の神様」も見逃せません。

 というのも地球の神様の存在が足かせになったことが多々あります。まず、地球を支配しようとしたピッコロ大魔王は神様の邪悪な気が分離したことによって誕生。さらに運命共同体でもあるので、神様かピッコロ大魔王のどちらかが絶命すればドラゴンボールが消えてしまいます。

 さらに戦闘場面では、ピッコロ大魔王の生まれ変わりであるマジュニア(ピッコロ)と神様が対戦したときに神様が魔封波を発動しましたが、カウンター技である「魔封波がえし」で神様はあっけなく瓶の中に。特に活躍した場面は少なく、ほぼ悟空の力によって問題を切り抜けたと言っても過言ではありません。

 また次の神様であるデンデと能力を比較すると、歴然たる力の差が……。例えば「ドラゴンボールで叶えられる願いをひとつから3つに増やした」「回復能力がある」など優秀ぶりを発揮している分、「前地球の神様」の実績が弱く感じられてしまいます。

 とは言っても悟空の成長のために欠かせない存在でもあった地球の神様。すべてのキャラがいてこそ、成り立っているのが超名作である『ドラゴンボール』の世界なのかもしれません。