「鉄の仮面」ロビンマスクは、仮面越しにどうやって飲み物飲んだ?画像は『キン肉マン』コンプリートBOX [DVD] (TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D))

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もしかしたら、ツッコまれるのを待っている?

 アニメやマンガではよく作画崩壊などが騒がれがちですよね。しかしそれ以上に、キャラクターの行動が設定や物理法則を無視しているシーンに出くわした時の方が衝撃は大きいもの。視聴者から思わずオイオイとツッコミが殺到した、迷シーンの有名な3作品を紹介します。

 最初に紹介するのは、『キン肉マン』に登場する「鉄の仮面」ロビンマスクがとった行動です。鉄の鎧と仮面を被った正義超人であるロビンマスクですが、何気なく飲み物を飲んでいる描写があります。鉄の仮面は顔全体を覆っており、口もとは1枚のプレートに見える作り。しかし口らしき位置にコップを当てたロビンマスクは飲み物をこぼすことなく、「ゴキュゴキュ!」と飲み干してしまいます。

 当然ネット上でも「あなたどうやって飲んでいるんですか?」とツッコミを受けていますが、「目に見えない穴が空いてるとか?」「超人パワーを持ってすれば鉄仮面越しに飲むことなんて屁でもないはず」「考えるんじゃない感じろ」など全体的には肯定的な意見が多数派。ちなみに『キン肉マン』では他にも、黒いヘルメットに黒い仮面をしたウォーズマンが仮面越しに紅茶を飲むシーンが描かれています。仮面とはいったい……。

 続いては、人気急上昇中のサッカーアニメ『ブルーロック』から。問題のシーンは、主人公たちがお風呂に入って体を洗っているカットです。潔世一が肩をゴシゴシと洗っているところがアップになると、なぜか股間だけが異常に泡立っている状態。体を見てもちょうど洗っている肩付近にしか泡がないため、謎の泡にツッコミが殺到しました。

 アニメではしばしば見られる、セクシャルな場所を隠す謎の光や湯気。しかし謎の泡はあまりにも強引な隠し方だったのか、ネット上で「股間から洗って肩にはいかないだろ」などと指摘が相次いでいます。

 いわゆる大人の事情で登場した泡でしたが、あまりの存在感が逆にツッコミを呼んでしまったのかも。ただブルーロックはドリブル中のわずかな時間に長い会話が交わされるなど、普段からツッコミを受けることが多いアニメ作品です。演出や表現の都合とはいえ、マンガのスピード感をアニメで表現する難しさが感じられますね。



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逆に深読みを呼ぶ?国民的ミステリーマンガに描かれた永遠の謎

 最後は、『名探偵コナン』でツッコミを受けまくったコナンくんの身長について。高校2年生である毛利蘭と小学1年生のコナンくんが一緒に並んだ時、コナンくんの身長が蘭の膝までしかないことがわかります。

 コナンくんの身長はあきらかになっていませんが、文科省が発表した令和2年度学校保健統計調査によれば、高校2年生女子の平均身長はおよそ158cm。一方、小学一年生男子の平均身長は123cmとなっています。たとえ蘭の身長の半分でも79cmということを考えれば、膝までしかない身長の低さが異常ということは明白。

 ネットでも「マンガの編集もアニメのスタッフも誰かおかしいと思わんのか?」「ピカチュウのサイズやん」などツッコミの嵐でした。『名探偵コナン』では他にも、蘭のありえない強さや麻酔針の使い過ぎに疑問を持つ人が多い様子。

 ただこれらは逆に、「実はコナンくんとしての物語は、第一話で新一が薬を飲まされて死ぬ直前に見ている夢なのかも」といった思わぬ深読みを呼ぶことも。謎が謎を呼ぶ同作ならではかもしれませんが、ユニークな楽しみ方のひとつといえそうです。

 アニメやマンガの世界に限らず、さまざまな事情から無理を通すシーンは社会人に付きもの。ツッコミはそこそこに楽しみつつ、作品の世界へ没入するのが一番かもしれませんね。