ワノ国でのルフィの姿が描かれた『ONE PIECE Log Collection“UDON”』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

【画像】一部で「実は幻獣種」説のある能力者キャラ(5枚)

「違う路線」に突っ走るルフィのギア5はあり!?

 大人気マンガ『ONE PIECE』は、「ワノ国編」終盤から、現在の最終章にかけて毎週怒涛の展開を見せています。そんななか、主人公のルフィのある変化について、ネットで賛否が巻き起こっているようです。

※この記事では『ONE PIECE』単行本未収録、未アニメ化の内容を含みます。

 ルフィはカイドウとの戦いのなかで、悪魔の実の能力が「覚醒」し、「ゴムゴムの実」の正体が「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル『ニカ』」であることが判明しました。「太陽の神・ニカ」化したことによって、さらに進化し、カイドウを倒します。超人的な戦闘能力を手に入れたルフィは「おれのやりたかった事全部できる」と考え、「これがおれの最高地点だ」と言って、この状態を「ギア5」と呼びました。

 太陽の神・ニカの性質を再現し、「ゴムの体に、更なる『腕力』と『自由』」を得た状態となり、身体能力の底上げ、発動できる技の威力も幅も大幅にアップしたギア5ですが、ネット上では「ギャグバトルになってしまった」「主人公にしては、無敵感がありすぎる」というツッコミの声が上がっています。その一方で「ぶっ飛んでて、自由で好き!」「デザインも斬新」など肯定的な声もありました。ギア5についての、賛否の声を見ていきましょう。

 まず、やはりギア5といえば「笑顔」です。モデルとなった太陽の神ニカが持つ笑いの性質により、笑いながら敵をボコボコにするスタイルについて、「ちょっと怖い」「サイコパス感ある」「緊迫感が削がれる」という声もありました。しかし、ルフィの性格ももともと明るく楽天的なキャラ設定なので、「今までも戦闘中にふざけることも多かったし、ルフィらしくていい」「カイドウ戦の終盤、特に最後の攻撃のときはちゃんといつもの熱くてシリアスなルフィだったし、そこまで変わったとは思わない」という意見もあります。

 また、「ニカ状態のキャラデザインがかっこよくて好き」と、人気も集めているようです。ギア5のルフィの身体の色合いについては、コミックスで表紙になって明らかになりました。覚醒したルフィの容姿は、肌や、腰巻、サンダルはそれまで通りですが、髪の毛や服などが真っ白になります。また、髪の毛は渦を巻いて逆立ち、眉毛も狛犬のように渦を巻き、目の虹彩は赤くなって、身体から出る蒸気を「羽衣」のようにまとっていました。

「いかにも神って感じのビジュアル」「変わりすぎって意見もあるけど、ギア4よりも本来のルフィに戻ってる気がして好き」「早くアニメで観たい」と、好評です。

 そして最も話題になっているのは、今までに比べて「ギャグ要素」が多く盛り込まれるようになったことです。目が飛び出たり、空中で手足を「ギャ!!ギャ!!ギャ!!」と高速で動かしてすっ飛んで行ったりする描写などは、ルフィのぶっ飛んだ戦い方を強調する効果がある一方で、違和感を覚えている人もいました。

「これからずっとギャグバトルになるのかな?」「バトルに緊張感の欠片もない」といった声があがる一方で、「ここまでやらないとカイドウを倒せないってことでしょ」「覚醒したばかりだから、ニカのふざけた性質が強めに出ていただけで、今後はルフィが上手く使いこなして、ギャグとシリアスのバランスも取れていくはず」「ラスボス候補の黒ひげやシャンクスやイム様はもっと強いはずだから、ギャグ補正がないと無理な戦いになると思う」「最終章はバトルよりも、これまでの『伏線回収』を優先させるという意思表示では」と、今後の展開を見越した意見もありました。

 最終章に入って、ルフィがギア5で戦ったのは、まだロブ・ルッチだけです。ルッチも悪魔の実が「覚醒」して強くなっていましたが、ルフィは瞬殺するほどではないものの、ルッチを圧倒しました。未知数のギア5ですが、一番の特徴の「ギャグバトル」は最終章で控える強敵たちとの戦いのなかで、どのように描かれるのでしょうか。