赤井秀一のもうひとつの顔が怪しすぎ! 『名探偵コナン 赤井秀一セレクション』(著:青山剛昌/小学館)

【画像】名言連発? 「裏切り」が衝撃的すぎたキャラを見る(7枚)

味方だったのに、行動が怪しすぎ!

 糸目のキャラクターと言えば、つかめない性格だったり、何を考えているか分からなかったりして、「腹黒」「裏切り者」など、マイナスなイメージを持たれがちです。しかし、いまにも裏切りそうな怪しい雰囲気をかもし出しながら、結局最後まで味方でいてくれた人物も少なくありません。この記事では、「裏切りそうで裏切らなかった糸目キャラ」たちをご紹介します。

『文豪ストレイドッグス』(原作:朝霧カフカ、マンガ:春河35)に登場する江戸川乱歩にも、当初は「裏切り者疑惑」が浮上していました。理由は、文豪・江戸川乱歩が執筆した作品『黒蜥蜴』と同じ名前の武闘派グループが、敵対組織として作中に登場していたからでした。小説では、「黒蜥蜴」と呼ばれる女性盗賊がメインなため、「江戸川乱歩の裏切りを示唆しているのでは?」という不安の声もあったようです。

 しかし実際は、裏切るどころかとても心強い味方として活躍を見せました。作中で描かれる江戸川乱歩は、自信家でふてぶてしく、子供っぽい言動が多い人物です。また、鋭い観察眼を持っており、数々の難事件を解決に導いている名探偵でもあります。そのため、「本当に裏切り者だったら……」と考えると、恐ろしくてたまりません。

 続いて紹介したい糸目キャラは『名探偵コナン』(著:青山剛昌)に登場する沖矢昴です。以前住んでいたアパートが全焼してしまい、現在は工藤新一の家に居候している大学生です。「黒の組織」と関わりのありそうな雰囲気をかもし出しており、灰原哀周辺の監視や盗聴などを行っていました。

 怪しいところだらけで警戒されていた沖矢昴ですが、親しい人物を助けるような行動が多く、次第に信頼されるようになります。実際に沖矢昴の正体は殉職したとされていた赤井秀一が変装した姿で、監視や盗聴は周りに悟られないように、灰原哀を見守る唯一の手段だったようです。かなりの情報が明かされているものの、いまだに残るミステリアスな雰囲気に魅了される読者は後を絶ちません。

 また、『妖狐×僕SS』(著:藤原ここあ)に登場する夏目残夏も糸目キャラのひとりです。妖怪・百目の能力を持っており、過去や未来、前世などいろいろなものが視える人物です。見た目もさることながら言動もかなり胡うさん臭く、裏切り者と言われても納得してしまいそうです。

 作中では、むしろ自らを犠牲にして周りの人を守ろうとして、百目の能力がほとんど使えなくなってしまいます。結果的に夏目残夏は良いことしかしておらず、見た目との大きなギャップで「ファンになった」という読者も多いです。