天津飯がパッケージに描かれた『DRAGON BALL Z 第9巻』DVD(ポニーキャニオン)

【能力はすごいけど?】強すぎてすぐ退場させられてしまった敵キャラを見る

戦闘力のインフレに必死に食らいつく姿に応援したくなる!

「戦闘力のインフレについていけなかったキャラ」「ザコキャラ」などと言われがちなのが『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』の天津飯。しかし真面目な性格で、努力を重ねていたとの意見もあります。ネット上には「修行を続けていたからこそ見せ場があった」「自身が持つ技を改良するなど、武道家として素晴らしい」など天津飯を再評価する声があがっています。

 初登場時の天津飯は鶴仙人の弟子として登場し、悪役のポジションでした。天下一武道会で悟空とも戦ったことがあり、快勝とは言わないまでも勝利を収めています。悟空との戦いで改心し、そこから悟空たちと行動を共にすることになります。

 その後スーパーサイヤ人が出現し始めると強さについていけなくなり、徐々に目立たず影の薄い存在になってしまいました。それでもネット上では天津飯の活躍ぶりには「スーパーマンではない武闘家としての強さは飛び抜けてる」「気功砲でのセル足止めは胸熱」と高い人気を誇ります。

 実は、見せ場自体は多く、ベジータ・ナッパ襲撃時にも戦いに参戦しています。第二形態のピッコロすら歯が立たず、人造人間を瞬殺できるような敵・セルの足止めに一役買うなど、奮闘する姿も見せているのです。

 また天津飯は舞空術、太陽拳、排球拳、どどん波、四妖拳、気功砲、魔封波、四身の拳など技のレパートリーに富み、なかには自ら開発した技も存在します。天津飯のあまり知られていない設定では、「かめはめ波が効かない」といった超ストロングポイントも侮れません。

 ちなみに当初、地球人のため戦闘力の強化に限界があると言われていた天津飯ですが、後々発表された設定では「特殊な術を操る宇宙人の末裔」であり、3つ目人の子孫なのだそうです。純粋な地球人ではないので、目が3つあることや腕が増えること、身体を4人に増やせるなどの特異体質があり、多彩な技が使えるのでしょう。

 また、魔人ブウにも「かなりの達人」と評されていました。やられっぱなしではなく見せ場も与えられた稀有なキャラクターとして、読者からも愛されている様子がうかがえます。