TVアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折/渋谷事変」ビジュアル (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

【画像】アニメで再現のハードル高そう! 画力高すぎジャンプ作品

ファンにとっては貴重な回!?

 言わずと知れた少年マンガ雑誌の金字塔「週刊少年ジャンプ」。毎週発売されるので、掲載している漫画家はなかなかのハードスケジュールです……。なかには締め切りに間に合わず、下描きのまま掲載された作品もありました。今回は、レアな回である下描き掲載された作品を紹介します。

 まずは、2021年5月発売の「週刊少年ジャンプ」に掲載された『呪術廻戦』から。下描きとみられる原稿が2ページにわたって載せられていました。作品にはスクリーントーンが貼られておらず、線も通常より太く、仕上がっていない原稿に見えます。作者の体調不良が原因で、下描き原稿という結果になりました。SNS上では「芥見先生の体調が心配……」「しんどかったら下描きでもOKです」「ちゃんと休んでほしい」と言う声があがっていました。

 ネーム(下描きの前段階、ラフ案のようなもの)の状態といえば『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』は外せません。世界累計発行部数が8400万部を超える大御所マンガですが、ネーム掲載はファンの間でネタのひとつになっています。ネット上では「個人的には荒々しくて好き」「やっぱり冨樫先生の画力は高い」と逆に高評価の声が多く見られます。

 また2011年8月発売の「週刊少年ジャンプ」では、『銀魂』のほぼ半分が下描きのまま掲載されました。載せられていたマンガは、鉛筆で描いたラフ画のようなもの。他にも黒ベタ塗りが不十分だったり、スクリーントーンが貼られていなかったりなどの未完成状態でした。この件は、『HUNTER×HUNTER』の作者・冨樫先生の名前をもじって「冨樫化」と話題を呼びました。

 読者のなかには「単行本では完成品が見られるから、下描き掲載は得した気分」「プロのネームを見るとわくわくする」などの声も。普段は見られないレアな下描きが、一部のファンにはうれしいのかもしれません。