カイドウ 『ONE PIECE ワンピース 20THシーズン ワノ国編 piece.15』(エイベックスピクチャーズ)

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すでに全悪魔の実の複製が可能?

『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する悪魔の実は、食べると特殊な能力が身につく果実で、作中でも「悪魔の実」の能力者の活躍が目覚ましいです。作中では天才科学者と呼ばれるベガパンクによって「人造悪魔の実」というものが開発されました。実際に「ウオウオの実」をモデルにした「人造悪魔の実」をモモの助が食べたことで、オリジナルの「悪魔の実」と能力にほとんど大差がないことも分かっています。しかし、カイドウが食べたはずの「ウオウオの実」の能力をどうやって「人造悪魔の実」として作ることができたのでしょうか?

 ※この記事には「週刊少年ジャンプ」2022年11月21日発売号に収録されている『ONE PIECE』1067話の内容を含みます。

 1067話で、「人造悪魔の実」はベガパンクが発見した血統因子(現在でいうDNAのようなもの)が深く関わっていることが明らかになりました。モモの助が食べた「人造悪魔の実」を「失敗作だ」というベガパンクですが、その理由は「色がピンクだった」からでした。能力に関してはカイドウの能力とほぼそん色がないようです。そうなると、いままで世界でひとつしか生み出されなかった、すべての「悪魔の実」が複製できる可能性が浮上してきます。

 世界政府は基本的に海賊たちを殺さず、生け捕りにします。理由として「いくら海賊でもすぐに殺してしまうのは……」という道徳心もあるのかもしれませんが、海賊の多くは「悪魔の実」の能力者であることも理由のひとつなのかもしれません。そう考えると生け捕りの本当の目的は、「悪魔の実」の能力者である海賊たちの血統因子を入手するためだったのかもしれません。

 そうなると、一度でも海軍に捕まっていれば血統因子が採取されている可能性が高いと考えられます。いままで捕まった海賊を振り返ってみると、クロコダイルやエース、黒ひげ海賊団など最強と名高い面々ばかりです。特にボンクレ―の「マネマネの実」の能力が複製されてしまったら、スパイ行為が容易に行われてしまうかもしれません。アラバスタで起きた大事件が、再びどこかで起こってもおかしくない状況なのです。

 ただ、ルフィの能力に関しては、「いまだに複製できていないのでは?」という説が有力です。インペルダウン潜入時、ルフィはマゼランの毒まみれになってしまったため、血統因子を採取する機会がなかったのではないか、という意見が多く見られます。血統因子も生け捕りにする理由に含まれているのなら、ルフィが毒で命を落としかけたのは、「ゴムゴムの実 (モデル ニカ)」が、海軍の魔の手から逃れるために必要な手段だったのかもしれません。

 読者の間でも「モモの助が食べたのがウオウオの実って時点で、全悪魔の実を複製できることが証明されてるのヤバイ……」「失敗した点って色だけ?」などのコメントがあがっており「人造悪魔の実」の、今後の動向に目が離せません。最終的には歴代のラスボス(悪魔の実の能力者オールスター)と麦わらの一味の夢のような対決が待ち受けているのかもしれません。