最後の雄姿を見せてほしかった

 ガッチャマンに限らず、グループヒーローのアニメや特撮で、目立つリーダーではなくそのセカンドやライバルの人気が高いケースってありますよね? 『ガッチャマン』でもリーダーの1号・大鷲のケンより、キザで無鉄砲な2号・コンドルのジョーの人気が圧倒的でした。そんなジョーが最終エピソードの主役。最後は、地球を救ったのがジョーだと誰もわからない歯がゆさが残りましたが、それがジョーらしいキザなかっこよさなのだという気がします。

 ただ、消化不良な点がないわけではありません。それは、このラスト2話でジョーは変身していないことです。104話で、味方のレッドインパルス員ふたりがギャラクター戦闘員として潜伏していて、変身アイテムのブレスレットを直すシーンがあるのですが、ジョーの手に渡ることはありませんでした。

 ファン心理としては、ジョーが変身した姿で最後に戦うシーンを見たかった。激闘の末、頭痛の症状が出て倒されてしまう……そんな流れでもよかったのではないかと、今でもそんなやるせない思いがあります。