『ボボボーボ・ボーボボ』原作連載20周年を祝した記念ビジュアル (C)澤井啓夫/集英社 (C)澤井啓夫/集英社・東映アニメーション

出席者のなかには「2回見た」という猛者も

「人類には早すぎた作品」とも言われる『ボボボーボ・ボーボボ』は、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた澤井啓夫先生の不条理ギャグマンガの名作です。連載終了から15年以上経過した今でも絶大な人気を誇り、2022年4月からは、J:テレ「アニおび」枠にてテレビアニメ『ボボボーボ・ボーボボ』の再放送がスタートしました。ネット上では「令和の世にまさか『ボーボボ』が見られるとは……!」「さてはハジケリストがJ:COMに潜んでいるな?」と大きな話題になりました。

さて、かつてアニメ『ボボボーボ・ボーボボ』が番組審議会にかけられていたことはご存じでしょうか。

 そもそも番組審議会とは放送番組の適正を図るために、外部有識者の声を聴く場として設けられたものです。番組審議会の主な役割は「放送局の諮問に応じ、放送番組の適正を図るため必要な事項を審議すること」「放送局に対して意見を述べること」で、2003年12月9日に開催された「瀬戸内海放送番組審議会」にて、同作が審議にかけられました。

 対象となったのは、03年11月22日放送のアニメ『ボボボーボ・ボーボボ』第3話「26歳のアヒルパンツさぁー!」です。内容は「ハジケ村主催の『ハジけっぱなしハジけ祭』が開かれ、ボーボボが村人たちに『くすぐりてぇー』と叫んで暴れてしまう」という回でした。注目すべきは、その審議会であがっていた意見です。

 一例を紹介すると「番組の狙いが何か分からない。ストーリーに脈略もない」「2回見てみた。このナンセンスもののどこが面白いのか全く理解できない」「これほど理解不能な番組は初めてだ」「こんな番組が子供たちに対してどんな影響を与えるのか心配だ」などの声が寄せられました。

 ただ、散々な言われようながらも、当時のネット上の反応は「ぐうの音も出ない(笑)」「感想部分に関しては反論の余地がなかった」と、同調する声が大半でした。なかには「1周回って全て褒め言葉」「『ボーボボ』を1時間も審議したのか、もうファンだろ」と前向きな声もあり、審議会の「2回見てみた」という意見に関しては、「『ボーボボ』を2回も見てよく壊れなかったな」「ファンですら1周しかしてないだろ(笑)」と、職業熱心な姿勢への感心に近いコメントも相次いでいました。

 とはいえ、その一方では「なぜ理解しようとするのかが分からない」「大人でも理解できないものに、子供が悪影響受けるわけないだろ」「『ボーボボ』は真面目に見るものじゃない」と、こちらも真面目に反論する人も少なくありません。どちらにせよ、否定派も肯定派も「正論すぎる」意見でした。

 20年近くも経てば、価値観も当時と多少変わっている部分もあるでしょうが、令和の子供たちは『ボボボーボ・ボーボボ』をどう受け取って、どのような「影響」を受けているのでしょうか。