ルフィたちとチョッパーの出会いを描いた『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』Blu-ray(東映)

【画像】チョッパーの「ヒトヒトの実」のモデルは?雪男でもかわいい変身形態(7枚)

ヒトヒトの実は「幻獣種」である可能性が高い!?

※今回の記事は『ONE PIECE』の未アニメ化の内容を含みます。ご了承の上お読みください。

『ONE PIECE』に登場する悪魔の実のなかで、「ヒトヒトの実」は「動物系(ゾオン系)」に属します。1044話では、ルフィが食べた「ゴムゴムの実」の正体が、なんと「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル『ニカ』」であることが判明し、読者に衝撃を与えました。ちなみに現時点では、登場済みの「ヒトヒトの実」の能力者4名のうち、チョッパーだけがモデル不明の状態です。ネット上では「チョッパーの『ヒトヒトの実』にもモデルが存在するはず」と、さまざまな考察が飛び交っています。

 まず、意見として多いのは「チョッパーの『ヒトヒトの実』は『幻獣種』である可能性が高い」というものです。理由として、チョッパー以外の「ヒトヒトの実」は、現時点で全て幻獣種であることが挙げられます。幻獣種とは、動物系悪魔の実のなかでも、神話や伝説上の動物に変身できる能力です。

 例えば、元海軍元帥のセンゴクは「ヒトヒトの実 モデル『大仏』」、オニ丸はモデル「大入道」の能力者でした。幻獣種に限らず、ゾオン系の実は「ネコネコの実 モデル『豹(レオパルド)』」のように何らかの「モデル」が存在することがほとんどです。

 また、チョッパーは「ヒトヒトの実」を食べても、完全な人間になれていません。他の動物系の能力者は通常時の人型から、中間の人獣型、ベースの生物に極めて近い姿となる獣型に変身できるのに対し、チョッパーは本来のリアルなトナカイの姿にはなれても、人間そのものにはなれないようです。「チョッパーだけ人間になれないのは矛盾してる」「チョッパーの『ヒトヒトの実』のモデルが影響して、人間になりきれてないのかな?」などの声もあがっています。

 その他、ルフィのモデルが「太陽の神・ニカ」であることから、チョッパーのモデルは「月」に関連するのではないかという意見も。『ONE PIECE』と月との関係や、伏線については今までもさまざまな考察が飛び交ってきました。特に、エネルが方舟・マクシムで月に行った扉絵連載で登場した「月の民」が、小さくてクリクリした目のかわいらしいビジュアルで、チョッパーにそっくりだったため、彼の「ヒトヒトの実」は「モデル『月の民』ではないか」という説が出てきているのです。

 さらに、麦わらの一味の悪魔の実の名が数字の語呂(「ハナハナ=87」「ヨミヨミ=43」という風に)であることから、まだ余っている2と9の数字に当てはまる「ツキツキ(29)の実」ではないかという考察もあります。しかし、「ツキツキ」に具体的にどんな能力があって、今までのチョッパーの能力と関係しているのかは不明なため、こちらは弱い説かもしれません。ただ、月の民とそっくりなのは気になる点です。

 また、チョッパーの回想で能力者になったばかりの頃に、人間たちから「雪男だ」と怖がられていたシーンがありましたが、「これは伏線でしょ」「ヒトヒトの実の正体が幻獣種で、モデルは『雪男』だとするとつじつまが合う」とも言われています。確かに、これなら「暑さに弱い」というキャラ設定もうなずけますね。暑いのが苦手なのは単純に「トナカイである」「冬島出身だから」という理由もあり得ますが、チョッパーの「ランブルボール」の変身のひとつ「重量強化(ヘビーポイント)」では肩や首周りの毛が逆立っており、とても「雪男」らしい見た目です。

 いろんな考察がありますが、とにかく「チョッパーの実だけ『モデル』がない可能性は低い」と考えている人は多くいます。最終章では麦わらの一味それぞれが大事な役割を果たすはずです。そのなかでチョッパーがついに「覚醒」し、そして「モデル」が判明する日が来るのかどうか、非常に気になるところです。