やたらと声がセクシーなポケモン・トサキントのトレーナーであるカスミが表紙に描かれた『テレビアニメ版ポケットモンスター オレンジ諸島編 スーパーアニメガイド』(小学館)

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セリフが頭に入らない? 声優さんの「お色気ポテンシャル」が発揮され…

『ルパン三世』の峰不二子は色っぽい声の演技が求められますが、ときどき意外なキャラの声が妙に艶やかで衝撃を受けるときがあります。

 例えばアニメ『アンパンマン』(原作:やなせたかし)に登場するドキンちゃんの声。放送開始から長らく鶴ひろみさんが担当されていらっしゃいましたが、2017年に鶴さんが急逝。以降は冨永みーなさんがロールパンナちゃん役と兼任しておられます。

 さて鶴さんが演じてこられたドキンちゃんはまさに小悪魔然としたチャーミングな印象でしたが、冨永みーなさん演じるドキンちゃんはというと、これがなんとも大人っぽい印象。テンションが上がったときに若干吐息が漏れる感じが特徴的です。鶴さんの演技を大事に引き継ぎながらも、冨永さん独自の「ドキンちゃん」イメージがしっかり形作られているのです。

 また『天才バカボン』シリーズ(原作:赤塚不二夫)のバカボンのママの声は昔からそのセクシーぶりが有名です。ママ自体は家族思いでどこまでも素朴な人柄なのですが、声だけ聞くとハリのある艶やかな高音。それもそのはずで声を担当されていたのは増山江威子さん。『キューティーハニー』の初代ハニー、そして冒頭でも触れたアニメ『ルパン三世』の峰不二子役を2011年まで演じられた声優さんでいらっしゃいます。日本声優界におけるセクシーの権化でした。バカボンのパパもママに首ったけのはずです。

 平成アニメの「色っぽすぎる声」だと、アニメ『ポケットモンスター』に登場するきんぎょポケモンのトサキントが代表例といえるでしょう。基本、アニメのポケモンは、ピカチュウが「ピカチュウ」と鳴くように自分の名前がそのまま鳴き声になります。トサキントもその例にもれず「トサキント トサキント」と鳴くのですが、これがもうド派手に色っぽいのです。フリルのようなヒレ、上目遣い、厚い唇、ビジュアルがどこか花魁めいたセクシーさを有しているからか、上二例の比ではない色気が漂います。

 なお声を担当していたのはピカチュウと同じ大谷育江さんでした。ピカチュウもまた本来的にはセクシーポテンシャルを秘めているといえます。

 本来、お色気枠ではないのに声が色っぽすぎた配役を特集してきました。「色っぽさ」は演出なのか、声優さんが本来的に備えていたものなのか、はたまたこっちが勝手に見出してしまったものなのか、それは不明です。いずれにせよ、そのキャラクターの強烈な印象を残しているのですから、声優さんの名仕事ぶりは明らかです。