「ウタウタの実」がチートすぎる 『ONE PIECE FILM RED』 (C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

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サイコパスなら「最強」に勝てる?

 2022年8月6日より公開され、すでに興行収入が120億を突破している『ONE PIECE FILM RED』。主人公・ウタの「ウタウタの実」の能力が「史上最強の悪魔の実なのでは?」と話題を集めています。そこで、この記事では「ウタウタの実」に対抗できそうな悪魔の実はどれか、考察していきます。

 まずは、超人系(パラミシア系)最強と呼ばれる「ウタウタの実」の能力について振り返ります。大まかな能力としては「歌を聞いた人の意識を仮想世界(ウタワールド)に連れていく」「仮想世界では、歌に合わせてウタ自身が思い描いた現象を作り出せる」「現実世界では、意識を奪われた者たちの身体を自在に操れる」の3つです。

 覇気や個人の強さに関わらず取り込まれてしまい、能力の解除方法は能力者本人が眠ることのみ。何よりも怖いのは、歌を聞いてしまうと自覚がないまま仮想世界に取り込まれてしまう点です。一度仮想世界に取り込まれてしまうと、どんな強者でも抜け出すことは不可能で、ウタに逆らうことはできません。

 事前情報がある状態で戦えるのであれば、2代目コラソン(ロシナンテ)の「ナギナギの実」なら勝てるかもしれません。「ナギナギの実」の能力はあらゆる音を遮断できるもので、これまでは『ONE PIECE』史上最弱の悪魔の実なのではないか、と言われていました。たしかに、ウタの歌声さえ耳にしなければ仮想世界に取り込まれることなく戦うことが可能です。最弱の「ナギナギの実」が最強の「ウタウタの実」に勝てる、最高にロマンあふれる展開に多くのファンが興奮の声をあげていました。

 そして、対抗できそうな人物がもうひとり。「ガスガスの実」の能力者であるシーザー・クラウンです。シーザーの能力で空気中の酸素を抜いてしまえば歌を歌うための酸素が足りなくなってしまい、必然的に歌えない状況に陥ります。また、仮想空間に取り込まれてしまった人たちに攻撃されてもサイコパスなシーザーなら当たり前のように攻撃し返す姿を容易に想像できます。そういった意味でいえば、ウタの対戦相手として最適なのはシーザーなのかもしれません。

 ここまで「ウタウタの実」に対抗できそうな手段を紹介しましたが、どちらも事前情報があった場合の対処法です。「ウタウタの実」の能力を知らなければ、その抵抗すらも許されないのですから、「最強」と呼ばれるのも納得です。なかには、「ウタウタの実」の覚醒はしていないのではないか、という意見もあり、もし覚醒していたら『ONE PIECE FILM RED』の結末も違っていたのかもしれません。