実家でTVを見ていたときの出来事を描いたマンガのカット(桜田洋さん提供)

【マンガ】「親の呪いの解き忘れ」はなぜ起きる? 教わったもののを「取捨選択」できるようになるために必要なこと… 本編を読む

「親が絶対正しいわけじゃない」当たり前の話なのに、なかなか気づけない?

 実家でTVを見ていたときの出来事を描いたマンガが、Instagramで4700以上の「いいね」を集め話題となっています。実家で「自分の進路は親が決めた」という、TVの出演者の言葉を聞いた女性。一緒にTVを見ていた家族と、「親は絶対に正しい、という『呪い』」の話になり……という内容で、「すごく分かります」「私は社会人になってから解けました」「親もひとりの人間ですからね」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、漫画家・ブロガーの桜田洋さんです。Instagramやブログ「桜田洋の日々洋々」でマンガなどを発表しています。桜田洋さんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつごろからでしょうか?

 最初にマンガを描き始めたのは、小学生の頃です。高校から大人になるまでマンガからは離れていましたが、iPadというものを知って、一念発起し購入。それからまた描き始めました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 高校の教育実習中に、「デザートは最後って決まってるでしょ!」と主張していた生徒とのやり取りがあり、それを思い出したのがきっかけです。「先生はどう思う?」と聞かれ、「大人になると好きなものから食べちゃう。怒る人いないから」と返すと、「そうなんだ」と目からウロコが落ちたような顔をしていたので、この子はご両親の言うことを真面目に守ってきた子なんだなと……。

ーー桜田さんご自身は、その呪いに気付くきっかけはあったのでしょうか?

 自分は、母がおっちょこちょいだったこともあり、「大人も間違えたりするし、間違えてもいいんだな」と小さいうちに知りました。

ーー気付いたときはどんな心境でしたか?

 気が楽になりました。変に小心者で「約束は守らなければいけない」という、得体の知れない脅迫感があったので。もちろん、守らなくてはいけないこともたくさんありますが、守れなかったり失敗したりしても、きちんと謝るなど、その後の対処の大事さを知ることもできました。

ーー気付いてから、行動などで変わったことはありましたか?

 極度に怖がることは、なくなったと思います。「絶対」じゃなくていい、と思えるようになったのは、大きいと思います。

ーーいまだに残っている親の呪いはありますか?

 別のマンガに描いた、「契約書のサインが怖い」がそうです。「サインするときは気をつけなよ!」と繰り返し言われていたため、なんでもないサインをするときですら、すごく緊張します。

ーー今回の作品について、どのような意見が寄せられていますか?

 理不尽な呪いに苦しんでいる人たちからのメッセージを、たくさんいただきました。「あるあるマンガ」のつもりで描きましたが、苦しんでいる人たちに届き、「その苦しみから逃げてもいいんだよ!」と伝えられてよかったと感じています。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 今後も日常の出来事から、自分が考えたことや感じたことをマンガにしていきたいです。そして、たくさんの人に楽しんでもらい、一緒に考えることができるマンガが描けたらいいなと思っています。