TVシリーズ『うる星やつら』Blu-ray SET1(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)

【画像】山寺宏一の「モブ」が聴ける作品(4枚)

名もなき役でも異彩を放つ…それが今の大御所声優たち

 どんな大御所声優であっても当然、新人時代があります。配信サービスの普及によって、日本を代表する声優たちの新人時代の初々しい演技を気軽に堪能できる時代になりました。動画配信サービスで観られる具体的な作品を中心に紹介します。

 アニメや映画吹き替えにナレーション……誰もが一日に一度は声を聴いているかもしれない山寺宏一さん。ダンディな役からドナルドダック、さらには「焚き火の効果音」まで演じ分ける天才・山寺さんですが、デビューは1985年の『メガゾーン23』の中川真二役でした。1988年放送開始のアニメ『美味しんぼ』では「社員E」や「秘書」など名前のない役で出演しています。改めて『美味しんぼ』を見直すと、なるほど例え名前などなくとも山寺さんの声とすぐに分かる存在感です。Netflix、公式YouTubeチャンネルなどで確認できます。

『ONE PIECE』のウソップ、『名探偵コナン』の工藤新一などで知られる山口勝平さん。言わずとしれた超売れっ子ですが、そのデビューは1988年に放送されていたアニメ『どんどんドメルとロン』の「船員A」。それでも下積みは短く、なんと翌年1989年のアニメ『らんま1/2』で主役の早乙女乱馬(男乱馬)に抜擢。もともと舞台俳優として活躍されていただけに、演技力は折り紙つき。感情の起伏がはげしい高橋留美子作品との相性は抜群だったようで、後年、同じく高橋留美子作品の『犬夜叉』でも主役の犬夜叉にも起用されました。『らんま1/2』はNetflix他各種配信サービスで視聴可能です。

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超当たり役に出会う前の声優たちの活躍

『ちびまる子ちゃん』のさくらももこ役でおなじみのTARAKOさん。初期ジブリ映画のスタッフロールに名前が記載されており、「え、出てたの?」と驚かされるのはTARAKOさんあるあるです。そんなTARAKOさんのデビューは1981年のアニメ『うる星やつら』の「幼稚園児」C役。もともとラムちゃん志望でしたが、オーディションで落選。しかし、それが縁となり以降『うる星やつら』にはたびたび女子高生、通行人役で出演。Amazonプライム・ビデオ、U-NEXTなどで視聴可能です。「ちびまる子ちゃん」以前のTARAKOさんのご活躍をぜひ確認してみて下さい。

『忍たま乱太郎』の乱太郎、『名探偵コナン』のコナンと国民的アニメで主役の座を射止め続ける高山みなみさん。もともとは警察官志望でもあったというのだから驚きです。意を決し声優事務所に所属した彼女ですが、当初はヒロイン役オーディションを受け落選ばかり。転機となったのが1987年放送開始のアニメ『ミスター味っ子』。女の子役ではなく男の子役の方が向いているのではと考え始めた矢先に見事、主人公・味吉陽一役に合格するのです。ここから「声優・高山みなみ」の快進撃が始まるのですが、その端緒はAmazonプライム・ビデオなどの各配信サービスで確認しましょう。

 ここまで配信サービスで視聴できるものを中心に、大御所声優たちの初々しい演技が堪能できる作品をピックアップしてきました。まるでタイムトラベルしたかのような気持ちで当時の作品を見ると、感慨もひとしおです。

 また、現在放送中のアニメで「社員E」「幼稚園児C」といった役を担当している声優が、10年後にとんでもない国民的声優へと成長することだって大いにありえるのだから、たまりません。

※配信状況は記事掲載時点のものです。