てんてんどんどんさん原作の『悪役令嬢ですが死亡フラグ回避のために聖女になって権力を行使しようと思います』(花とゆめコミックススペシャル)のコミカライズを担当している空まめさん(@mamesorasenyo33)が、Twitterに創作マンガ『金髪ギャルと無口なハーフショタの話』を公開。1100以上のRTと約11000の「いいね」を集めています。

「鹿野、この子仕事仲間の息子さんで今預かってるの。お母さんちょっと買い物行ってくるから、乃亜くんの事よろしくね」と母親から言われたギャルの鹿野(かの)。無言の乃亜(のあ)くんに「とりま部屋いこっか」と促しながら、「外人?ハーフ?めっちゃかわいいんだけど」と思っています。

「お菓子食べるー?どれがいい?」といくつかわたすものの、ふるふると首を振られ、「えー?いらないの?じゃあさ、ゲームでもするー?」と誘いますが、ランドセルからノートとペンケースを出して、黙って何かを書き出す乃亜くん。なかなか距離が縮まりません。

「あたし拒否られた?子供わからん」となった鹿野。数十分後、乃亜くんがペンを止めて悩んでいる感じに。「これって助けた方がー感じ?ちょー困ってそう」と思い、「ねぇ、何してるの〜?みして〜」と声をかけたところ……。

ノートには、いじめと思しき落書きが……。慌てて隠した乃亜くんに鹿野は「…そ」と絶句するかと思いきや、「うっそまじで〜!?あたしもあたしも!昔めっちゃいじめられてた〜。あん時人付き合い苦手でさ〜」と笑顔で話し、「誰に対してもへらへらしてたらいじめの対象になってて〜、靴ん中画鋲入れられたりして、いつの時代だっての。そんなんが続いてさぁ、気づいたら…」と続けて……。

「主役級にデコピンしてたわー。まじウケるっしょ」と反撃したことを話す鹿野。「んでそれから自由に生きよ〜って思って」とウインクするのを、乃亜くんはノートをぎゅっとして聞いています。「だってさ、人に抑え付けられて我慢するより、自分がやりたいようにした方がよくない?」という鹿野は……。

「…お」と言いかけた乃亜くんですが、「ただいまー鹿野ー乃亜くんのお母さん来たわー」という声がして「おけー」と立ち上がった鹿野に声をかける機会を逃してしまいます。「ありがとうございましたー。とても助かりました」の乃亜くんを撫でるお母さん。「いーえ、困ったときはお互い様ですから」「本当にありがとうございます!」と親同士が話す中、鹿野が「んじゃね、またおいでー」と言うと、乃亜くんがきゅっと指を握って……。

「お前珍種の人間(やべえやつ)かと思ってたけど意外と良い奴だな」と口を開いた乃亜くん。「俺もやりたいようにすることにした」という鹿野くん、「ホントはさ、母ちゃんに『口悪いから喋るな』って言われてたんだけど、お前なら別にいっかなって」との言葉遣いに、怪訝な顔をする鹿野の母親に対して、乃亜くんのお母さんはわなわなと震えて……。

ゴンッとお母さんからげんこつを見舞われた乃亜くん。「いってぇな!暴力だぞ母ちゃん!」「あんたが約束守らなかったでしょ!!ママとお呼び!」と怒ったお母さん。「ごめんなさいねっ、この子いつもこうで…。もうっ行くわよ!」と言われた乃亜くん、たんこぶを作りながら「あ」と振り返り、「俺甘い系よりしょっぱい系好きだから、覚えとけ鹿野」と言い放ちます。「コラッ!呼び捨てしないの!!」「いーじゃん別にっ!」とぎゃあぎゃあ言い合う母子を見送り、鹿野は思わず「…めっちゃええ匂いした」と真顔でつぶやき、母親から「きもっ」と言われてしまいます。

「ショタと短パンが好き」だという空まめさん。このマンガについて「ギャルとハーフショタという組み合わせとギャップのあるショタが描きたかった」といいます。

「めっちゃ癒された」という声だけでなく、「暴言ショタ良い」「このギャルの気持ちめっちゃわかる」という反応もあったこのマンガ。空まめさんは「たくさんの方に読んで頂けて大変嬉しいです。普段商業では作画担当としてマンガを描かせて頂いておりますので、そちらの作品もどうぞよろしくお願いいたします」と話します。

電子書籍で現在4巻まで刊行されているコミック版『悪役令嬢ですが死亡フラグ回避のために聖女になって権力を行使しようと思います』は、各巻におまけ描き下ろしが収録されているので、絵柄が好きという人はこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

※画像はTwitterより

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