『ONE PIECE』のまだ明かされてない「2人の王」の謎に迫る!(画像:写真AC)

【画像】もうひとりの王はルフィ? それとも……

ビビはもうひとりの王?

 1997年に「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートし、今や世界中で人気の『ONE PIECE』は、25年の歳月を経て、いよいよ最終章へ突入しています。しかし作者の尾田栄一郎先生が「ワノ国」編までを下ごしらえと話すように、多くの謎はまだ解明されていません。今回はなかでもネット上でよく考察されている、海王類が話した「2人の王」について振り返ります。

※ここから先の記事は単行本最新刊や未アニメ化の部分の話題に触れているので、ご了承の上お読みください。

 海王類から「2人の王」の話題が出たのは、ロジャーがおでんを連れて魚人島を訪れた時(26年前)です。「近いうちに王がふたり誕生する」ことを予知する内容でした。ひとりは海王類の王となる存在で、彼らと対話ができる人魚姫・しらほしのことを指しているという見方が確定的です。実際に、「ぼく達は君が生まれてくるのをずっと待っていたよ」「君は… 生まれた時から私達の「王」だ」と海王類がしらほしに伝えるシーンもありました。数百年に一度生まれるという海王類と話せる人魚は、世界を滅ぼせるほどの力を持つ古代兵器「ポセイドン」とも呼ばれています。

 一方で、もうひとりの「王」に関しては、まだ作中で明言されていません。海王類は「2人の王がまた出会う」と話しており、過去にもふたりは会ったことがあると読み取れます。また「今度はきっとうまくいく」という言葉から、以前は何かの理由で失敗してしまったのでしょう。有力なのは、800年以上前に当時の人魚姫との約束を果たせなかった「ジョイボーイ」がその「王」という説です。そしてカイドウとの戦いで「太陽の神ニカ」の力に目覚めたルフィについて、ズニーシャは「ジョイボーイが…!! 帰って来た!!!」と話しています。「ジョイボーイ」が悪魔の実の能力を覚醒させたルフィのことであるのは、ほぼ確定と言えるでしょう。

 ただ、古代兵器「ポセイドン」であるしらほしと肩を並べる存在として、同じく古代兵器「プルトン」の秘密が書かれている「ポーネグリフ」が存在するアラバスタ王国の王女・ビビが「もうひとりの王」だという説もあります。連載再開後の最新展開で、「プルトン」自体は「ワノ国」に存在することが明らかになりました(まだまだ詳細は不明)が、とはいえアラバスタ王家が「プルトン」に大きく関係していることは間違いありません。アラバスタ王家はもともと世界政府の創立に携わった「20人の王」のひとりの子孫で、さらに聖地マリージョアに住むことを拒否した王族でもあります。アラバスタ王家が天竜人になることを拒否した理由に「プルトン」が関係しているという考察もあり、そんな特別な一族の王女であるビビが「もうひとりの王」と推察されているのです。

 そして、「世界会議編」でイム様が意味深にビビの写真を見つめていたことや、その後、父・コブラ王がサボによって殺害され、ビビは失踪したことが明らかになったこともあり、ビビが「今後のストーリーで特に重要な人物=もうひとりの王」と読んでいるひとが増えているようです。アイスバーグの発言などで、「プルトン」はかつてウォーターセブンで造られた「世界最悪の戦艦」であることは確定しているので、その戦艦を動かすためにビビの力が必要なのではないかという読みもあります。

「26年前の段階で「近いうちに」ってことなら、年齢的にはルフィもビビも条件は満たしてる」「ビビが『プルトン』を動かす存在だとしても、もうひとりの王とは限らない。やっぱり、ワンピースの謎の根幹に関わるジョイボーイの方じゃないか」「『プルトン』の謎を知っているロビンやフランキーが今後どうするのか気になる」といろんな考察や期待が盛り上がっており、これからの答え合わせを楽しみにしている人が多いようです。