TVアニメ『呪術廻戦』 (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

【画像】『呪術廻戦』強すぎキャラたち(5枚)

強くてカッコいいイメージのある領域! しかし秤の領域は…!?

 人気キャラの乙骨憂太や、これまで謎に包まれていた呪術高専の3年生・秤金次が活躍する「死滅回游(しめつかいゆう)編」。ここでついに秤の実力が明らかになるのですが、これに一部の男性ファンから熱視線が注がれています。その理由は、彼の「領域展開」にありました。

領域展開が「まんまパチンコwww」

 限られた呪術師のみが使える必殺技「領域展開」。なかには五条悟の「無量空処(むりょうくうしょ)」、両面宿儺の「伏魔御厨子(ふくまみずし)」、伏黒恵の「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」など、少年たちを虜(とりこ)にするカッコいい領域が数多く出てきました。

 領域には攻撃に特化したものや、複雑なルールを強制するものなどさまざまなタイプがあります。例えば宿儺の「伏魔御厨子」は効果範囲内に絶え間なく斬撃が降り注ぐというもので、その威力はまさにチート級でした。強くてカッコいいといったイメージのある領域。しかし秤の領域「坐殺博徒(ざさつばくと)」は、思わずツッコみたくなるほど独特なものだったのです。

 秤の「坐殺博徒」は、『呪術廻戦』の世界に実在するというパチンコ台「CR私鉄純愛列車」をモデルにした領域。作中では図解でゲームフローや予告演出などが丁寧に説明されていたのですが、ほとんどの読者は呆気に取られてしまったといいます。

 対照的に一部の男性読者は、「まんまパチンコじゃんwww」「これすぐに理解できる読者どれだけいるんだよ!」「リーチアクションにチャンスアップwww 実に分かりやすい解説だわ」などと大興奮。あまりにふざけた領域に、読みながら声を出して大笑いしてしまった人も少なくなかったようです。ちなみに領域が展開され、秤の術式のルールなどを強制的に理解させられた敵は、「私の脳にゴミのような情報を流すんじゃなぁい!」と怒り狂っていました。

 その後の戦闘も、回転が始まる、リーチがかかる、大当りを待つといった流れで、敵にシリアスであることを許さないシュールな展開が続きます。また戦闘中には要所要所で「私鉄純愛列車はSTタイプではなく確変ループタイプ!!」「時短潜伏からの突発大当たり……!?(※見かけは時短だけど、確変に入ってる状態。セグ見れば分かるよ)」などの状況説明が入るのですが、これに対しても「説明が説明する気ないwww」「大真面目なバトルなんだろうけど、やってることずっとパチンコなんよ!」といったツッコミが続出。

 ギャンブラーにしか分からない細かい設定に、作者である芥見下々先生の強いこだわりが感じられますね。ネット上では、少年誌にもかかわらず自身の趣味を全力で表現した芥見先生への称賛の声も見られました。

 これまでは女性人気が高かった『呪術廻戦』ですが、秤の活躍によって意外な層のファンが獲得できるかも。今後もおじさんを虜(とりこ)にするような展開に期待したいですね。