植田圭輔×溝口琢矢、支え合うダブル座長の元に築かれる『ワーステ』第2弾

8月5日(金)、東京・品川プリンスホテル ステラボールにて『ワールドトリガー the Stage』大規模侵攻編が開幕する。本作は、葦原大介作のSFアクション「ワールドトリガー」(集英社「ジャンプSQ.」連載/ジャンプ コミックス刊)の舞台化作品。2021年11月に上演された第1弾に続き今作では、近界(ネイバーフッド)最大級の軍事国家「神の国」アフトクラトルの大規模侵攻が描かれる。

2.5ジゲン!!では、前作から引き続きダブル主演の植田圭輔(空閑遊真 役)と溝口琢矢(三雲 修 役)に対談取材を実施。今作の見どころやあらためて感じるお互いへの信頼感のほか、もし自分自身がボーダー隊員だったらどの隊に?などの質問にも回答をもらった。果たして2人が選ぶ隊は…?

――はじめに、第2弾である本作にご出演が決まった時のお気持ちからお願いします。

溝口琢矢(三雲 修 役):やろうかどうしようか…と考えることもなく、「やりましょう!」とお返事しました。ただ1点、遊真役が圭輔くんであるかどうかだけは、この 『ワールドトリガー the Stage』を続けて行くための最重要事項なので、ちゃんと確認しましたけれど(笑)。出演が決まってからは、もう1度原作を読み直してしっかり準備しよう、と改めて思いました。

僕は中屋敷さんとは前作が初めてだったので、ここはどう演出するんだろう…など色々と考えてしまっていたのですが、今回は何も考えずに安心して臨めています。

植田圭輔(空閑遊真 役):原作でも「大規模侵攻編」の辺りが特に好きなエピソードなので嬉しかったです。その次に、人数増えたなあ! と思いました(笑)。「大規模侵攻編」は、戦いもあり、その中で失敗したり大きなものを得たり、さまざまな見どころがあります。仲間や涙に心揺さぶられることも多くて、原作を読みながら三雲に涙することもありました。これを舞台でやる時にはどうなるんだろう、と想像しながら座組みんなのことを思い浮かべたりもしていて、その時間がとても楽しかったです。

――お2人は、しっかりとした共演は前作が初めてだと伺っています。お互いの印象をあらためて聞かせてください。

溝口:がっつり共演したのは前作が初めてなのですが、実ははじめましてではないんです。僕の出演していた舞台に圭輔くんがゲストとして出演してくれたのが、初めての共演でした。とてもゲストに与えられる量ではない膨大な台詞量の台本を渡されて、しかもリハーサルもせずにいきなり本番。それなのにしっかりとこなしている圭輔くんの姿を見て、かっこいいと思いました。

圭輔くんは前作の稽古場でも、必死になって台本を読み込んだり動きを覚えたりはしていなかったです。全部自分でやってきているから、稽古場ではその確認をするだけなんですよね。背中で見せていくタイプなんだな…と。本人を横にして言うのも恥ずかしいんですけれど(笑)。

植田:何か恥ずいな(笑)。琢矢の印象は、はじめは人としてもプレイヤーとしても賢いタイプなのかなと思っていたんですけれど、今となっては「うるさい」(笑)。鯨井くん(鯨井康介/林藤 匠 役)が今回いないから、琢矢の相手をする人がいないんですよね。琢矢は話し出すと止まらないから、もう何回もうるさいって言ってます(笑)。

溝口:誰も止めてくれないし、健介くん(高橋健介/迅 悠一 役)も何も言ってくれないですもん。

植田:あいつはもう、琢矢と一緒にいすぎて諦めてるんだよ。

溝口:僕に毒されて麻痺しているのかもしれない(笑)。

――中屋敷さんの演出について、前作ではどのように感じられましたか?

溝口:すべてが驚きでした。中屋敷さんとご一緒するのが初めてだったのもありますし、映像を使った演出も僕にとっては初めてだったので、はじめは何もかも分からなかったんです。これ、僕が吹っ飛ぶだけで大丈夫ですか? と聞いても中屋敷さんは「大丈夫!」と。大人の言う“大丈夫”は大丈夫じゃないんだよ! と思って、不安で仕方なかったです(笑)。

でも、圭輔くんをはじめとした中屋敷さんとご一緒した経験のある方々は「なるほど」と納得しているので、次第に「大丈夫なんだな」と思えるようになりました。中屋敷さんも、僕がどういう人間なのかご存知なかったと思うので、はじめはお互い手さぐりだったのではないかな、と思っています。

植田:中屋敷さんは、本当に大丈夫な時にしか大丈夫と言わない人ですね。僕は中屋敷さんとはずっとご一緒しているので新しい驚きなどは無いのですが(笑)、信頼してお任せしています。ご自分の中にある時間の進みが早い方なので、ものすごい勢いで話されて周りが「…中屋敷さん、何て?」となった時の通訳もしています(笑)。

――現在の稽古場の雰囲気はいかがですか?

溝口:とてもいい雰囲気ですよ! でも、原作やアニメを見ていてかっこいいなと単純に思っていたことが、現実世界の舞台でやるとこんなにも大変なのかと思っています。体力的にもつかなと(笑)。

植田:今回の公演スケジュール、かなりえげつないですよ(笑)。

溝口:それだけスタッフの皆さんが、自信を持ってたくさんの方に観ていただきたいと思ってくれているんだろうね。僕たち玉狛第2の成長はもちろん、新キャストは皆さん全員に見せ場があるのでぜひ期待していただきたいです。“圧”がすごいですし、特にアフトクラトルの登場シーンは観ていてしびれますよ。

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――演じられるキャラクターと、ご自身の共通点はどこでしょうか?

溝口:頑固なところです。一時期は、頑固なのはよくないことなのかな…と思ったこともありました。でも、原作の三雲もそうですが、譲れないものがあれば頑固でもいいんじゃないかな、と。確信を持って自分の言葉を相手に伝えられるのであれば、頑固でいいんだと思うようになりました。

植田:人の嘘は結構見抜ける能力があると思いますね。それ以外は、あんなに遊真のようにはかわいく生きられないので勉強させてもらっています(笑)。

――『ワールドトリガー』の隊員たちはアタッカーなどのポジションについていますが、役を離れたご自身はどのポジションについてみたいですか?

溝口:僕は頭で考えるのが好きなのでオペレーターです。第3者的に考えたら、僕自身はシューターが似合うと思います。もしアタッカーをやれって言われたら厳しいですね(笑)。逆に、座組の中だとアタッカーは頌利くん(近藤頌利/太刀川 慶 役)。圭輔くんは、じっと息をひそめてチャンスを狙っているタイプではないから、スナイパーではないな…圭輔くんもアタッカーかな!

植田:僕はゴリゴリのアタッカーですよ、ゴリゴリの(笑)。琢矢は、自分で色々こねくりまわして自分なりの玉を作れる人だと思うので、自分でも言っているようにシュータータイプじゃないかなぁ。

――もしご自分がボーダーの一員だとしたら、どの隊に入隊を希望しますか?

溝口:生駒隊、好きですね。僕はカチカチに考えるのが苦手なので、ああいうラフな感じの隊に入りたいと思います。

植田:僕は二宮が好きなので二宮隊…と思うんですけれど、あそこは隊服がスーツだから靴にインソールを入れないとダメかもしれない(笑)。女の子に人気がありそうな王子隊か二宮隊が希望です!(笑)

――座組の中でトリオン量が多そうな人は誰でしょう?

溝口:有沙ちゃん!(其原有沙/雨取千佳 役)絶対多いです。

植田:そうだね、声も大きいしね(笑)。

溝口:精神力の強さもトリオン量に反映されるのであれば、其原有沙は相当強いですね。あと志有くん(佐藤志有/古寺章平 役)はトリオンを使うのがうまそうです。逆に、トリオン量が少なかったら面白いのは健介くんです(笑)。

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――本作 『ワールドトリガー the Stage』は、とても多人数の座組ですね。人数が多いからこその見どころや、逆に苦労しているところはどこでしょうか?

溝口:見どころはやっぱりエネルギーとパワーですね。全員に見せ場と活躍どころが用意されているので、あの人に任せればいい、ということはできない作品です。埋もれる人がいないので、全員分の強いエネルギーをそのままお届けできると思います。

植田:大変な点を言えば、僕らではなく中屋敷さんが大変そうですね。隊や仲間同士で裏やあちこちに散らばって稽古や作戦会議をしていると、ちょっと集まって確認しようか、となった時にも呼んでいる声が聞こえないことがあるんです。少人数であればぱっと集まってすぐできるんですけれど、この人数ともなるとなかなか難しいです。中屋敷さんは分かってくれているので待っていたり何度も説明したりしてくれているんですけれど、見ているとそこが大変そうだなと感じます。

――本作のダブル座長として、あらためてお互いに対して感じることを教えてください。

溝口:圭輔くんがいてくれてよかったな、って。

植田:僕もそうだよ。僕1人じゃ無理だもん。

溝口:前作でもそうだったんですけれど、僕は自分が座長であるということをあまり考えていないんです。すがりすぎるのもよくないなと思いつつも、圭輔くんという大木があるから安心してますね。演出やお芝居の面ではもちろん最初に中屋敷さんに相談しますが、プレイヤーとしては圭輔くんに何でも相談しながらやってきています。

植田:琢矢は、僕に足りない部分を補ってくれる存在です。特にコミュニケーション能力がすごいですね。手ばなしでどこにでも入っていく姿を見ていると、「すごいな、見習わなくちゃ」と感じます。逆に、僕には僕にしかないものもあるのだろうし、だからこそ任せるところは任せようと思っています。

僕達2人とも共通して、自分が真ん中! というようなガツガツした気持ちを持っていないのもいいんでしょうね。主演がどうこう、どっちが真ん中…そういうことは無くて、座組が円滑に回ればそれでいい。1番外したくない根底の部分の考え方が合っているから、琢矢とは合うんだろうなと思います。

――最後に本作の見どころとファンの皆さんにメッセージをお願いします。

溝口:この『ワールドトリガー the Stage』では全員に見せ場が与えられているので、“その他”みたいな人物がいないんです。そういう意味で、全員それぞれが自分の持ち場を考えながらどうやって物語を組み立てていこうかと悩んでいます。その稽古の成果をぜひ観に来ていただきたいですし、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。僕は、最後の方にしっかりと見せ場があります!(笑)

植田:前回の遊真はぽやぽやとしていて余裕を見せていたのですが、今回はガチモードの時が多いです。ここからどんどん隙の無さや本気を見せていくことになるので、表情も含めて演じ方も変わっていきます。三雲と一緒に、キメるところはキメて、ジャンプ作品の主人公感はしっかりと大事にしながら何かを見せられたらと思っています。

溝口:前回、全部出し尽くしたと自分でも思っていたのですが、まだまだ色々とできるんだ! と自分にも期待しているところです。新しく入ってきてくださった方々はもちろん、前作から続投している人たちも新たなチャレンジを重ねているので、全体的にグレードアップしています。どれだけグレードアップしているのかな? という気持ちで観に来ていただけたら嬉しいです。

植田:勇気がもらえる作品であり、戦いの部分以外の心を描いている部分が、今作では色濃くなっていると思います。

戦いは数が多い方が基本的に有利だ、と遊真は言うのですが、まさしくそうなんですよね。絶対的に強い“個”に対しても、色々な条件が重なれば力で劣る存在だとしても総合力で勝れると思うんです。ボーダーの、集団力と統率力で相手に向かっていく姿をいろいろなものに投影して観ていただけたらと思います。アクションの他にも華やかなダンスもありますし、総合力で勝てる作品になったらいいですね。

取材・文・撮影:広瀬有希

(C)葦原大介/集英社(C)『ワールドトリガー the Stage』製作委員会

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2,500円(税込)

・2022年8月21日(日)17:30京都公演(スイッチング映像)

3,700円(税込)

■ライブ配信時間

各公演開始30分前~各ライブ配信終了まで(予定)

■ディレイ配信期間

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■DMM.com特設ページ

特設ページ 『ワールドトリガー the Stage』大規模侵攻編

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(C)葦原大介/集英社(C)『ワールドトリガー the Stage』製作委員会