原作がまもなく最終章を迎える『ONE PIECE(ワンピース)』。物語はどんな結末を迎えるのでしょうか? 「空白の100年」が解き明かされルフィが海賊王になったその先、物語の終着点には“麦わら帽子の約束”と“夢の果て”が。
麦わら帽子の少年が海賊王を目指す! といたってシンプルなゴールを掲げてスタートした物語ですが、空白の100年や“Dの一族”、古代兵器など複雑な要素が絡み合い、今や壮大な世界をかたち作っています。
【後編】となる本記事ではそんな空白の100年が紐解かれ、ルフィが“ワンピース”を手に入れたさらにその先のこと……シャンクスから預かっている麦わら帽子のゆくえと、ルフィの“夢の果て”について考えていきたいと思います。
⇒【前編】『ONE PIECE』最終章、全ては空白の100年に繋がる。謎を解き明かす4つの要素
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【1】物語の始まりと終わりを結ぶ麦わら帽子
そして「いつかきっと返しに来い 立派な海賊になってな」(シャンクス)の有名なシーン通り、いつかシャンクスを超える海賊になって返しに行くと約束して預かったものであり、物語のきっかけのようなアイテムです。そのため敵に粗末に扱われようものなら激昂するほど、ルフィにとっては大事な宝物なのです。
また、この麦わら帽子は、ロジャー・シャンクス・ルフィと脈々と受け継がれている重要なアイテムでもあります。
受け継がれていく、という点からは“Dの意志”と何か関わりがあるのではないかという噂も。ロジャーがシャンクスへ帽子を受け継いだタイミングや経緯も気になりますね。
マリージョアの麦わら帽子が巨大なのはなぜか。誰が被っていたのか。はたまた麦わら帽子は何かのシンボルなのか? ルフィの麦わら帽子との関係性は……。麦わら帽子もまた、『ONE PIECE』最終章に向けて残る謎の一つです。
また、『ONE PIECE』のタイトルロゴが2つの麦わら帽子の役目を伝える伏線になっているという噂も。
Oを表すドクロが被った大きな麦わら帽子、そして「I」を表すヒト型(=ルフィ?)が被った小さな麦わら帽子と、あえてロゴ麦わら帽子が2つ登場するのは、作中の2つの麦わら帽子を示しているからだと言われているのです。
(ちなみに「O」に位置する大きな麦わら帽子の持ち主は、ドクロであることから空白の100年に生きた過去の人物であろうと囁かれています。ここにも空白の100年の断片が……!)
空白の100年が紐解かれ、ワンピースを手に入れ、世界がひっくり返る。
そうして海賊王となり、まさにシャンクスを超えたルフィが、麦わら帽子を返しシャンクスとの約束を果たすことで『ONE PIECE』の物語が完成するのかもしれません。
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【2】物語の終着点は“夢の果て”が描かれること
悔いのないよう生きてきたエースが、死の間際に言いました。
「心残りは……一つある…お前の──“夢の果て”を見れねェ事だ……」。
幼い頃、ルフィは海賊王になったらしたいという夢のその先を語ったことがあります。そしてのちに、ルフィのこの“夢の果て”は、ロジャーと同じだったことが明らかになりました。
それぞれルフィ・ロジャーの“夢の果て”を聞いた反応はといえば……エースは呆れ、サボは大笑い。白ひげは「ガキでもあるめェし!!!」と笑い、おでんは呆気にとられていました。そしてヤマトは、驚いたのち「僕は笑わないよ……!!!」と感涙。
“夢の果て”はなんだか笑っちゃうようなことらしいのですが……一体どんなことなのでしょう。
いよいよ動き出す最終章、物語のクライマックスは空白の100年が紐解かれるところから始まり、ルフィが海賊王になった暁にシャンクスとの約束が果たされ、“夢の果て”が描かれる。そこが物語の終着点となるのではないでしょうか。