原作がまもなく最終章を迎える『ONE PIECE(ワンピース)』。物語はどんな結末を迎えるのでしょうか。ラストに向けて重要になるのはなんと言っても「空白の100年」。ジョイボーイ、Dの一族、古代兵器、悪魔の実……そこには『ONE PIECE』の全てがある……!?
原作はいよいよ最終章ということで、ルフィの冒険の集大成が見られる日も近づいてきました。
麦わら帽子の少年が海賊王を目指す! といたってシンプルなゴールを掲げてスタートした物語ですが、空白の100年や“Dの一族”、古代兵器など複雑な要素が絡み合い、今や壮大な世界をかたち作っています。
そこで本記事では、物語の根幹に関わるであろう数々の要素をおさらいしつつ、物語の終着点について考えていきたいと思います。前編は「空白の100年」に注目!
すべての鍵は「空白の100年」が握っている
何が起きたのか調べることも世界政府によって徹底的に禁じられており、政府にとって都合の悪い真実が隠されているであろう“消された”歴史であることがうかがえます。
判明しているのは、空白の100年には「ある巨大な王国」が栄えていたということ。
そしてこの国と敵対していたのが今の世界政府であるということ。
そんなある巨大な王国は、“Dの一族”やラフテル、ひとつなぎの大秘宝“ワンピース”など、『ONE PIECE』にまつわる謎の数々に大きく関わっているとの説が濃厚……。まさに空白の100年は、“世界をひっくり返す”ことにつながる『ONE PIECE』史上一番神秘的な謎だと筆者は考えています。
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【1】“Dの一族”のルーツは「空白の100年」にある?
※コミックス未収録の内容を含みます
モンキー・D・ルフィ、ゴール・D・ロジャー、ポートガス・D・エース、モンキー・D・ドラゴン、ロックス・D・ジーベック、トラファルガー・D・ワーテル・ロー、マーシャル・D・ティーチ、ポートガス・D・ルージュ、ハグワール・D・サウロ……。
『ONE PIECE』作中には、“D”のミドルネームをもつ人物が海賊、海軍、革命軍問わず登場します。
彼らは総じて“Dの一族”と呼ばれ、“Dの意志”を継ぐ者だとされ、なんとも抽象的ですが、作中では“D”にまつわる意味深なセリフが幾度も出てきています。
・「(“D”について)きっと…歴史にかかわわる大問題なの」(ニコ・ロビン)
・「“D”はまた必ず嵐を呼ぶ……」(トラファルガー・ロー、コラソン/ドンキホーテ・ロシナンテ)
・「お前も“Dの意志”を継ぐ者ならば この時代のその先をおれに見せてみろ!!!」(白ひげ/エドワード・ニューゲート)
・「ある土地では“Dの一族”をこう呼ぶ者達もいる…!! “神の天敵”」(コラソン/ドンキホーテ・ロシナンテ)
世界政府が恐れる(=敵対する)とすると、“Dの一族”のルーツは空白の100年、そして「ある巨大な王国」にありそう。
ある巨大な王国をおさめていたのが“Dの一族”。王国は世界政府によって滅ぼされてしまうが、一族の血は完全に絶えることはなく細々と今に続いている……なんて想像もできますね。
また、“D”に関しては読者の間でも「Dawn(夜明け)」「半月」「笑顔」を意味するなどさまざまな考察がなされています。主人公・ルフィも持つ“D”の名の意味するのは果たして……。