ほとんど無敵の斬魄刀「鏡花水月」を操る藍染惣右介が表紙の『BLEACH』12巻(集英社)

【画像】催眠・幻覚系の能力を持つキャラクター(7枚)

「卍解」しなくても十分強い「鏡花水月」

 バトル系のマンガではたまに「催眠・幻覚系能力の使い手」が登場しますが、かなり強い能力のため「チートキャラ」と呼ばれることも少なくありません。では一体どのような点が脅威なのか、ネット上で注目を集めている「催眠・幻覚系の技や能力を持つキャラ」を紹介します。

 まず人気の高いキャラとして、『BLEACH』の護廷十三隊を欺いていた強敵・藍染惣右介が挙がっていました。彼の斬魄刀「鏡花水月(きょうかすいげつ)」の能力は「完全催眠」で、解放の瞬間を一度でも見た相手の五感を支配して誤認させることが可能。発動条件さえクリアすれば、ハエを「竜」に、沼地を「花畑」に見せることもできます。死神たちを錯覚させて、同士討ちまでさせました。始解段階であまりに強すぎる能力で、結局最後まで「卍解(ばんかい)」を披露していません。「鏡花水月」の卍解についての考察は、『BLEACH』完結後もたびたび盛り上がっており、「幻覚を現実化できるようになるのでは」「周りのキャラや読者が『錯覚』しているだけで『鏡花水月』の能力がすでに卍解だった可能性もある」などの声もあります。

 また『NARUTO -ナルト-』に登場する幻術の使い手・うちはイタチも、作中でトップクラスの強さを誇るキャラクターです。特にイタチの瞳術「月読(つくよみ)」は、目を合わせただけで敵を戦闘不能にできる恐ろしい技。一度かかってしまうと強制的に「幻術の世界」へ引きずり込まれ、長時間の拷問などによって精神に多大なダメージを負ってしまいます。「体感する痛み」や「時間の感覚」は現実世界と変わらないため、ネット上では「幻術にかかったら反撃できないし、エグすぎる……」「ナルトの必殺技『螺旋丸』よりも全然強いよね」といった声が上がっていました。

 さらに他のキャラとして、『金色のガッシュ!!』のキャンチョメを推す人もあります。キャンチョメが有する術「シン・ポルク」は同作において「最も強い術」と言われており、発動中は「自分の体」や「周囲の空間」などを意のままに変えられるのです。たとえ相手が目を閉じたり耳をふさいだとしても、敵の体に触れば術にかけることが可能。普段は可愛らしい見た目で臆病な性格のキャンチョメですが、「全てを思い通りにできる無敵キャラ」と考える読者は少なくないようです。

 その他、相手に「自分に都合のいい幻覚」を見せられる『バキ』の最凶死刑囚・ドリアン、「天道」「地獄道」の幻覚技が使える『家庭教師ヒットマンREBORN!』の六道骸、『ジョジョの奇妙な冒険』第6部のラスボスで、現実と地続きの様な夢を見せて相手の記憶やスタンドをDISCとして奪うスタンド「ホワイトスネイク」の持ち主・プッチ神父、血鬼術『惑血(わくち)』を使う『鬼滅の刃』の珠世など、さまざまな催眠・幻覚系キャラが、「強すぎる」と話題を集めていました。