想像もつかない展開が繰り広げられるダークファンタジー『進撃の巨人』第1巻(著:諫山創/講談社)

【画像】再生能力の持ち味を活かしたキャラ(4枚)

「再生の力」を利用して敵を攻撃!?

 バトル系のアニメやマンガには、「再生能力」を持つキャラクターが登場します。一見「ダメージを負った時にしか役に立たない」と思いがちですが、実は「再生能力」にはいろいろな使い道があるようです。

 有名作品では『進撃の巨人』で主人公・エレンが巨人に足を食いちぎられたシーンに驚愕した人は多いでしょう。「主人公交代?」「この後は義足になる?」と騒然となりましたが、損傷した体は巨人の力で再生。エレンの再生能力は、のちに物語に重要な転機をもたらしました。他作品ではどのような活用方法があるのか、事例とともに「再生能力を持つキャラ」を紹介します。

 まず再生能力と聞いて、近年では「週刊少年ジャンプ」で連載中のマンガ『アンデッドアンラック』のアンディを思い浮かべる人が多そうです。彼は「不死(アンデッド)」の能力を持っており、体がバラバラになっても瞬時に再生することができます。「不死身の体」というだけでも非常に強力ですが、アンディは自身の能力を「武器」に活用。例えば作中でひんぱんに登場する技「部位弾(パーツバレット)」は、自身の指などを勢いよく飛ばして敵にダメージを与える必殺技です。千切れかけた部位を「再生の力」で勢いよく押し出す必要があるので、「高速再生」を行えるアンディならではの攻撃かもしれません。

 また、「少年ジャンプ+」で連載された『ファイアパンチ』の主人公・アグニも「再生能力」を持っていますが、彼の場合は自身の腕を「食料」として村人たちに分け与えていました。その後宿敵であるドマの「焼け朽ちるまで消えない炎」を食らったことで、全身炎に包まれたキャラへと変貌。もちろんアグニのまとっている炎は「常人」が触れればひとたまりもないため、存在そのものが脅威と言えます。

 アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のジョルノ・ジョバァーナに関しては、自身の持つスタンド能力「ゴールド・エクスペリエンス」で損傷した体の再生が可能です。正確には「治癒能力」ではなく「触れた物体に生命を与える能力」なので、「体の部品(パーツ)」を他の物質でまかなっていることになります。実際に第19話では銃弾を受けたミスタの体を修復しており、第25話ではブローチに生命を与えて「失った自身の左手」を再生。ファンからは、「自分も他人も再生できる能力はまさに最強!」といった声が寄せられていました。