シリーズの原点である『機動戦士ガンダム』。画像は「機動戦士ガンダムDVD-BOX 1」(バンダイビジュアル)

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ハマるなら今!2022年は『ガンダム』の話題が多数

 2022年は『ガンダム』のトピックラッシュ。4月には福岡に実物大νガンダム立像が登場し、現在『ガンダム 鉄血のオルフェンズ』特別編が放送中。今後も映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』やTVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』などが控えています。

 しかし1979年の『機動戦士ガンダム』放送開始から40年以上が経ち、シリーズ作品も爆発的に増えて今から『ガンダム』を知ろうというのも大変。そこで今回は、ある有識者に『ガンダム』初心者に勧めたい3作品を聞きました。

「概要を把握するだけでも長くなるので、宇宙世紀シリーズは一旦置いておきましょう」と大胆な提言をするのは、『ガンダム』シリーズファン歴35年の男性・Bさん。「自分も同様の質問をされることがあり、そうしたときは「まず『機動戦士ガンダム』劇場版3部作から」と答えていたのですが、最近は『絵が古い』と脱落されることも多く。そこで今回は、今の若い人、特にティーン向けに『ガンダム』がどういう作品かを知ってもらうというコンセプトでセレクトしました」と語る彼が選んだ3作は……?

雰囲気を掴むのに最適! 1作目『機動戦士ガンダムSEED』(2002~2003年放送)



『機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場(HDリマスター版)』キービジュアル (C)創通・サンライズ

「21世紀のファーストガンダム」という触れ込みの『機動戦士ガンダムSEED』は、キラ・ヤマトとアスラン・ザラという幼馴染ふたりを軸に、地球と宇宙の勢力争いを描いた作品。ティーンや女性を中心に大ヒットし、同じ世界を舞台にした続編や多数のスピンオフも作られました。

Bさん「TV版の放送当時は賛否両論あった『機動戦士ガンダムSEED』ですが、これを最初におすすめしたいです。というのもストーリーが原点である『機動戦士ガンダム』を(途中までとはいえ)踏襲しているため、「『ガンダム』ってこういう話なのか」と雰囲気を掴むのに最適だからです。20年ほど前の作品とはいえ、現在の若者にもまだ受け入れられやすい絵柄ですし。今は『スペシャルエディション』という総集編3部作があるので、まずはそれをご覧になってほしいです」

富野作品の「味」を堪能! 2作目『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014~2015年放送)



『劇場版 Gのレコンギスタ IV「激闘に叫ぶ愛」』『劇場版 Gのレコンギスタ V「死線を越えて」』合同ビジュアル (C)創通・サンライズ

『ガンダム Gのレコンギスタ』は、『機動戦士ガンダム』など多くのシリーズ作品を手がけた富野由悠季監督による最新作。G-セルフというモビルスーツに乗ることになった主人公のベルリ・ゼナムという地球の少年が、仲間と共に宇宙を巡って戦う冒険譚です。現在、TV版に新規カットを加えて再編集した劇場版5部作が展開中で、8月5日には『劇場版 Gのレコンギスタ V「死線を越えて」』が公開されます。

Bさん「これまで『ガンダム』シリーズには多くのクリエイターが関わっていますが、やはり富野由悠季作品の持つ個性は原点ながら今なお強烈です。そのエキスを存分に味わえるのが『ガンダム Gのレコンギスタ』。少し難解に感じるやり取りや展開などもあるかもしれませんが、それも多くの人を魅了する富野作品の『味』、わからないままに感じればいいのです。8月に劇場版が完結しますが、これが『TV版に比べてわかりやすい』という評判もあるほど面白く、こちらでチェックするのもいいのでは……『これも広い意味では宇宙世紀だろ!』というツッコミはご容赦を」

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ロボットアニメとしての側面を抑えるには

3作目『ガンダムビルドファイターズ』(2013~2014年放送)



『ガンダムビルドファイターズ』キービジュアル (C)創通・サンライズ・テレビ東京

『ガンダム』のプラモデル「ガンプラ」を使った架空の競技「ガンプラバトル」を扱うのが『ガンダムビルド』シリーズ。その第1作『ガンダムビルドファイターズ』は、近未来を舞台にガンプラ好きのイオリ・セイと異世界からやってきたというアリーア・フォン・レイジ・アスナが、コンビを組んで「ガンプラバトル」に挑むというストーリーです。

Bさん「『ガンダム』シリーズはストーリーやキャラクター、テーマ性も魅力ですが、ロボットアニメとしての側面も醍醐味のひとつ。そこでシリーズ作品の機体がお祭り的に登場する『ビルド』シリーズはどうでしょう。特に最初の『ガンダムビルドファイターズ』は話もシンプルで少年心をくすぐられるような作品なので、初心者にもおすすめです。もし気になった機体があれば、それが登場する作品に手を出すというのもひとつの手かもしれません」

その後に観るべき作品は…?

 最後に、今回紹介された3作品の次に観るべき『ガンダム』作品について、Bさんに聞いてみました。

Bさん「今回紹介した3作品を観たうえで、自分が『ガンダム』のどんな部分に惹かれたかで次に観る作品を決めればいいと思います。具体的にどれを観るべきかは、周りに必ずひとりはいるであろう『ガンダム』ファンに聞けば懇切丁寧に教えてくれるでしょう(笑)。ただシリーズを総括するような要素のある『機動新世紀ガンダムX』や『∀ガンダム』、あと『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』なんかはある程度シリーズ作品を踏まえたうえで観るほうが楽しいでしょうけど。ほかにも『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』を観るために『機動戦士ガンダム』で予習したり、10月から始まる『機動戦士ガンダム 水星の魔女』をリアルタイムで観たりといった新作を追う楽しさもぜひ知ってほしいですね」