ティファ、リノア、ガーネット…少年たちを夢中にさせた「FF」ヒロイン

 PlayStation(以下、プレステ)に移行してから、3DCGを惜しみなく使うようになった「ファイナルファンタジー」(FF)シリーズ。スーパーファミコン時代のタイトルとはうって変わって、キャラクターの顔がよりリアルに描かれるようになりました。そのため当時の子供たちは、「カッコイイ主人公」「美しいヒロイン」に夢中に……。今回はヒロインにスポットを当て、『ファイナルファンタジーVII』(FF VII)から『ファイナルファンタジーX』(FF X)までを振り返ります。

【画像】エアリス、ティファ…どっち派? 「FF」ヒロインをビジュアルで振り返る(6枚)

25年以上にわたって繰り広げられる「どちらが正ヒロインか」論争…



誰もが衝撃を受けた!? 最新グラフィックで描かれるティファ。画像は『FINAL FANTASY VII REMAKE』

 プレステ最初のナンバリングタイトルとなった『FF VII』。同作はエアリスとティファのダブルヒロインで、驚くことに現在でも「どちらが正ヒロインか」という論争が繰り広げられるほど人気を博しています。ストーリー的に恋愛要素は少なかったのですが、エアリスとティファどちらもクラウドに対する思わせぶりな発言が数多くあり、そのたびに「キュン!」とくるプレイヤーもいたのではないでしょうか。

 また同作は『ファイナルファンタジーVII REMAKE』として2020年に最新グラフィックで生まれ変わったため、「どちらが正ヒロインか」論争にも新たな動きがあるかもしれません。続編の発売時期は未定ですが、次回作でも可愛いエアリスとティファに期待したいですね。

まさに理想の彼女像! 少年たちを虜にした「FF」トップクラスの人気ヒロイン



犬とのツーショットがこんなに似合う女性はいない!? 画像は『DISSIDIA FINAL FANTASY NT』

 1999年に発売された『ファイナルファンタジーVIII』(FF VIII)は、『FF VII』とは違って通常画面でもリアルな等身のキャラクターが動いていました。さらに同作は恋愛要素も強め。ヒロインであるリノアの一挙一動が少年心をくすぐります。

 リノアは自分の気持ちに正直に生きる女性で、ハツラツとした気持ちの良い性格が魅力的。主人公のスコールも、そんな彼女に少しずつ惹かれていくのですが、スコールでなくともリノアのような女性が側にいたら一瞬で恋に落ちてしまうことでしょう。きっと「初恋はリノア」という少年も多かったはず。

 ただ、なかには仲間のひとりであるキスティスの方が好きという人も……。彼女はお姉さん的なポジションで、なかには「キスティスにいじめられたい!」などと歪んだ欲望を丸出しにしている人もいました。



芯の強い女性が持つ特別な魅力にノックアウト! 画像は『ファイナルファンタジー IX』

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ロング派VSショートカット派の仁義なき戦い… 新時代の「FF」ヒロイン!

いつの時代も女性の「イメチェン」に弱い男の子たち

 プレステ最後のナンバリングタイトルとなった『ファイナルファンタジーIX』(FF IX)。この頃にはグラフィックもさらに進化しており、『FF IX』はプレステタイトルとは思えないほどハイクオリティな作品となりました。『FF VIII』とはまた違い、世界観もキャラもファンタジー要素が強くなった同作。しかし美麗なグラフィックにより、ヒロインのガーネットはこれまでの『FF』ヒロインとは違った妖艶さを放っていたのです。

 ただガーネットを語るなら、物語終盤での「イメチェン」に触れない訳にはいきません。ある時、彼女は自身の長く綺麗な黒髪をバッサリと切ってしまいます。これにショートカット派の少年たちはこぞってノックアウトされた模様。それまで戦闘パーティにガーネットを入れていなかったプレイヤーも、イメチェン後の彼女をどうしてもレギュラーメンバーにしたいと、必死にレベル上げをするケースが少なくありませんでした。

妖艶に舞う女神系ヒロイン爆誕!



これぞ「プレステ2」クオリティ! 映画さながらの物語を彩った正統派ヒロインのユウナ。画像は『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster 』

 2001年に、PlayStation 2(以下、プレステ2)で発売された『ファイナルファンタジーX』(FF X)。ヒロインのユウナは、これまでの『FF』シリーズのヒロインに比べて「か弱い女性」というイメージが強かったように思えます。そのため当時も、好みが分かれるタイプのヒロインでした。

 しかし続編である『ファイナルファンタジーX-2』(FF X-2)では服装や髪型がガラリと変わり、「『FF X-2』でユウナが好きになった」といった声が続出することに。出会いと別れを経験し、人として強くなっていく彼女に感情移入するプレイヤーも多かったのでしょう。何よりプレステ2によってさらに進化したグラフィックが、プレイヤーに与えた衝撃は計り知れません。美しすぎるムービーの中で妖艶に舞うユウナは、本物のアイドルと見紛うほどでした。

 かつての子供たちは、現在のゲームのグラフィックに衝撃を受けていることでしょう。今後「ファイナルファンタジー」のヒロインたちがどのように描かれ、どのような魅力を感じさせてくれるのか、楽しみで仕方ありません。

『FINAL FANTASY VII REMAKEFF VII』 (C)1997, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA/ROBERTO FERRARI LOGO ILLUSTRATION:(C)1997 YOSHITAKA AMANO

『DISSIDIA FINAL FANTASY NT』 (C)2018 KOEI TECMO GAMES/SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA LOGO ILLUSTRATION:(C)2017 YOSHITAKA AMANO

『FINAL FANTASY IX』 (C)2000, 2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. LOGO ILLUSTRATION:(C)2000 YOSHITAKA AMANO

『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster 』 (C)2001, 2003, 2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA LOGO ILLUSTRATION:(C)2001, 2003 YOSHITAKA AMANO