2種類の蟻の能力を持つメガネ戦士ミッシェル・K・デイヴィスが表紙の『テラフォーマーズ』3巻(集英社)

【画像】「武闘派メガネキャラ」たちの雄姿、活躍エピソードを振り返る(6枚)

優しいけど戦闘時は怖いアンデルセン神父

 メガネをかけている人には、なんとなくインドア派、穏やかで優しそう……なんてイメージが湧いてしまいますが、現実でも2次元でも決してそのイメージ通りということはありません。今回は特にかっこよく、強く、怖い「武闘派メガネキャラ」をご紹介します。

『テラフォーマーズ』ミッシェル・K・デイヴィス

 火星で異常な進化を遂げたゴキブリたちと人類の戦いを描いた『テラフォーマーズ』のヒロインにして、24歳にしてU-NASA火星探索チーム総隊・副長兼日米合同第二班班長の座に就いているミッシェル・K・デイヴィス。クールビューティな見た目にシャープなメガネをかけた彼女は、父親のドナテロ・K・デイヴスからの遺伝と後天的M.O.手術で身に着けた「パラポネラ」と「バクダンオオアリ」の2つの能力があり、マーズランキング5位の実力者です。

 ゴキブリたち相手には殺意むき出しで怪力と爆破能力で容赦なく戦いますが、膝丸燈ら部下にはぶっきらぼうながらも優しさと上官としての器を見せるなど、頼れる「武闘派メガネ女子」として人気を誇ります。毒舌のキレ味も抜群で、気持ちのいいキャラです。

『HELLSING』アレクサンド・アンデルセン

「メガネをした神父様」……字面で見れば親しみやすそうですが、マンガの神父キャラのなかでもトップクラスに好戦的なのが『HELLSING』に登場したアレクサンド・アンデルセンです。ローマ・カトリック教会の神父という立派な肩書で、普段は孤児院で子供たちに深い愛を注ぎ慕われているのですが、戦闘になると豹変します。

 ミディアン(人外)と戦うために特殊強化改造を受けた再生者(リジェネレーター)であり、戦う相手が強ければ強いほどたぎりまくる彼は、主人公・アーカードと激戦を繰り広げ、最後には人間であることをやめる選択をしてまで戦い続けました。メガネ率の高い『HELLSING』のなかでも、特に強い印象を残すキャラです。

『呪術廻戦』禪院真希

 公開中の『劇場版 呪術廻戦 0』でも大活躍の禪院真希(ぜんいん・まき)は、呪術界御三家のひとつ・禪院家の人間ながらも、呪力を生まれつきほとんど持っておらず、呪霊を見るために特殊なメガネをかけています。禪院家の人間から見下され、尊厳を踏みにじられる人生を送ってきましたが、それでも彼らを見返すために呪術高専に入ったタフなキャラです。

 呪力はないものの、厳しい鍛錬もあって身体能力と呪具の扱いは達人級、幾度もその実力の高さを見せています。乙骨憂太に喝を入れ、釘崎野薔薇ら後輩へ姉御肌を見せるなど、フィジカル、メンタルともに強く魅力的です。



「素手喧嘩」にこだわる超武闘派だが、メガネはじめ身だしなみはきっちりしている花山薫が表紙の『バキ』新装版3巻(秋田書店)

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『ジョジョ』では珍しいメガネキャラは、屈指のヤバいやつ

「刃牙」シリーズの花山薫

 人気格闘マンガのなかでも鍛錬を一切行わない最強格キャラとして異彩を放っている喧嘩師・花山薫。合気の達人・渋川剛気先生のメガネ姿も素敵ですが、ヤクザ者ながらも基本的には髪を七三分けにし、フチなしのメガネにきっちりスーツできめている花山は作中屈指の人気を誇っています。

 相手の攻撃をすべて受け、いっさい怯まずに規格外の握力とパワーで挑むファイトスタイル、背中の「侠客立ち」の刺青で数々の名勝負を生み出してきました。基本的に戦う前にメガネは外していますが、新宿の街中でピクルと戦った際はメガネごとぶっ飛ばされています。しかし、その後は誰もが苦戦したピクルの突進を食い止める強さを見せました。

『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』ギアッチョ

『ジョジョの奇妙な冒険』では、なぜか中年、老人でも裸眼率が高く、メガネキャラがほとんど登場しません。そんななか、5部で登場した暗殺チームの刺客・ギアッチョは貴重なメガネキャラですが、クールさのかけらもないヤバいやつでした。

 氷と冷気を操るスタンド「ホワイト・アルバム」を使う強敵であり、また関係ない局面で「『根掘り葉掘り』…ってよォ」「フランスの『パリ』ってよォ…」と普段から思っている言葉に関する疑問に対しブチギレ出すという、情緒不安定ぶりを見せています。

 ジョルノ、ミスタと戦った際は、一度は高速で走る車から道路に叩きつけられるも、すぐに追いかけてくるタフネスぶりを見せます。さらに、首に折れた鉄柱の先端が突き刺さった状態でもド根性でミスタを追い詰めた、5部屈指の強敵でした。上記のブチギレ名ゼリフ込みでファンから愛されています。

『ゴールデンカムイ』岩息舞治

『ゴールデンカムイ』の物語のカギを握る網走監獄の24人の刺青囚人のひとりで、くせ者ぞろいの面々のなかで変態ながらもピュアな心を持っていた岩息舞治。筋骨隆々の体に似合わず、キラキラの瞳に丸メガネをかけた彼は、暴力を最上のコミュニケーションと考え、さらに殴られると興奮する生粋の武闘派です。

「不敗の牛山」にすら殴り合いで勝ったことがある岩息は、樺太に渡った杉元たちと賭けスチェンカ(集団で殴りあう競技)で汗まみれで幸せそうに殴り合っていました。ちなみに錯乱した杉元が凶器を持ち出すとドン引きするなど、ちょっとだけ常識人の一面も持っており、アシリパがさらわれて自分を責める杉元を慰める優しさも見せています。