父と同じハンターを目指すゴンの旅が始まる『HUNTER×HUNTER』1巻(集英社)

【画像】夢オチで賛否両論! 80年代「少年ジャンプ」の名作学園マンガ(3枚)

予想外の展開に読者もビックリ!?

 人気マンガのなかには、予想のつかない展開で読者を驚かせる作品も珍しくありません。なかには「この展開はアリかナシか」と議論が巻き起こるものも。今回は、賛否両論があったマンガ作品をご紹介します。

 真っ先に声があがったのは、『HUNTER×HUNTER』に登場する「貧者の薔薇」です。これはキメラアントの王・メルエムとの戦いにおいて使用された、凄まじい破壊力を持つ小型の時限爆弾のこと。「貧者の薔薇」をもってしてもメルエムは一命をとりとめますが、最終的には爆弾の毒により命を落とします。

 この展開について、少年マンガらしい念能力バトルから一転、「兵器で勝つなんて邪道ではないか」という意見が見られました。一方で「あそこまでしないと勝てないというメルエムの強さが際立っていた」「人間の残酷な面が表れていて考えさせられる」といった声もあがっています。

 またラブコメ系作品は賛否両論になりやすい傾向があります。ふたりの魅力的なヒロインが登場する『いちご100%』は、今なお「西野派か東城派か」で争いが勃発する人気作。最後までどちらと結ばれるのかわからなかった作品だけに、「西野エンド」の衝撃が忘れられない人も多いでしょう。それぞれのキャラクターを応援するファンが多いと、どんな結末であっても賛否両論は避けられないのかもしれません。

 同じくラブコメ作品の『ぼくたちは勉強ができない』は、4人のヒロインをそれぞれメインにしたパラレルストーリーが繰り広げられて話題に。ルート分岐により、最終的に誰が真のヒロインなのか明言されないマルチエンドとなっていました。

 最終回が話題になった作品といえば『ハイスクール!奇面組』も忘れられません。ラストシーンではヒロイン・唯が中学生に戻り、これまで過ごした学校生活が頭の中での出来事であるかのような描写が。「夢オチなんてガッカリ」という読者もいれば、「ループものだと思って読むとエモくて好き」といった声も多数。読者に解釈を委ねた演出で、他にもさまざまなとらえ方ができる終わり方です。物議を醸すようなストーリー展開も、名作を名作たらしめる要因のひとつなのかもしれません。